マイクロソフトの事業部長が語る「Xbox 360」の事業戦略。

2005/08/31 06:35 Written by コ○助

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まだ正式な発売日や価格は発表されていないなりが、年内に発売されることだけは確定している次世代ゲーム機「Xbox 360」。各種アンケートでの前評判はそれほど高くは無いなりが、三つ巴の次世代ゲーム機競争の先陣を切るということもあって、注目すべきハードであることには違いないなりよね。マイクロソフトも「Xbox」の日本市場での失敗を大いに反省し、精力的なプロモーションや日本市場にフィットしたサービス展開、ソフト投入を計画しているなりが、マイクロソフトの執行役兼Xbox事業部長の丸山嘉浩氏が「Xbox 360」に賭ける意気込みなどをインプレスに語っているなりよ。

「力を注いでいるのが、Xbox 360の発売と同時に、日本で、どの程度のタイトルを取り揃えることができるか、という点」
「(現行Xboxの反省点の1つは)プレイステーション2(PS2)の発売に比べて、約2年もの差があったことです」
「(2つ目の反省点は)実力がなかった。この実力がないというのは魅力的なタイトルが揃えられなかったという点です」
「(3つ目の反省点は)デザインの問題があった。筐体のデザインも、インターフェイスデザインも、アグレッシブすぎたという反省があります」
「デザインについてですが、筐体部分には、日本のデザインチームの意見が強く取り入れられています。これまでは部屋の中にはちょっと置きにくいデザインだと言われていましたが、今度のデザインは、日本のユーザーが自分の部屋に置いても違和感がないようなデザインを採用しました」

マイクロソフトは現行Xboxを「失敗」と素直に認め、その失敗から導かれた課題を「Xbox 360」ではクリアしようと真剣に取り組んでいるなりね。反省点の1つ目にある発売時期は、「Xbox 360」をどの次世代機よりも早く発売することが決定しているし、2つ目にあるソフトのラインアップは、本体と同時発売のタイトルを10タイトル前後揃えることができるようなので、この2つに関しては課題をクリアできると期待しても良さそうなり。

ただ、3つ目のデザインに関しては、すでに「『Xbox 360』はデカすぎる」「台湾製の格安パソコンのようだ」と否定的なイメージで捉えられることも多く、課題をクリアできているとは言い難いものがあるなりよ。再びデザインが受け入れられないという悪夢に襲われた場合、「Xbox 360」がいきなり蹴つまずく可能性もあるだけに、致命傷にならないかと、やや心配なところではあるなりね。とはいえ、もう今さら変更することはできないし……。

ソニーの「プレイステーション3」、任天堂の「レボリューション」、そしてマイクロソフトの「Xbox 360」。次世代機に移行しても現行機から引き続きシェア順位は変わらないとの見方が強いなりが、任天堂やマイクロソフトには、アッと驚くシェア逆転劇を起こすようなサプライズを提供して欲しいなりよね。前評判は劣勢なりが、魅力ある製品で、現行機よりも売れるものだと信じたいものなり。

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