観光名所「札幌ラーメン横丁」に行列は戻るのか。

2005/08/30 21:40 Written by コ○助

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ここ10〜20年の間に飛躍的に味が進化しているラーメンの世界で、かつて長きに渡り幅を利かせていた札幌ラーメン。もやし、コーン、バターなどの具材を味噌ラーメンに載せた札幌ラーメンのスタイルは昭和20〜30年代までに確立され、昭和26年には札幌ラーメン店が軒を連ねる「札幌ラーメン横丁」の原型の「公楽ラーメン名店街」がオープン。昭和44年に現在の場所に移転し、以来、ラーメンの「聖地」のひとつとして、道外からの観光客が訪れる定番スポットとなっていたなりよね。

かく言うコ○助も過去に何度か北海道に旅行した際には、必ず「札幌ラーメン横丁」に足を運んでいたクチ。と、言っても最後に北海道に行ったのはもう10年も前なので、まだまだ「札幌ラーメン横丁」が崇められていた頃なりよ。まだ全国のラーメンが一同に介したラーメンテーマパーク的な施設がなかった時代なりからね。「本場」の札幌ラーメンが食べられる機会はそうそうあるわけでは無かったし、観光客がこぞって訪れていたことは、何ら不思議なことでは無かったなりよ。それほど味噌ラーメンが好きでは無いコ○助も、「本場」のラーメンは食べておかなければ、と頑張って行列に加わった記憶があるなりが、そこまで感銘を受けるほどの味では無かったものの、当時としてはそれなりに美味しいラーメンだと感じていたなりね。

ところが、ここ数年は「札幌ラーメン横丁」を取り巻く状況が一変しているというなりよ。なんでも、なじみの光景だった行列が途絶えがちになっているのだとか。その原因としては「ラーメンブームで新規の人気店が増えた」「値段が高い」「店主が無愛想」などの複合的な要因が考えられるなりが、最も大きいのはやはり新興勢力の台頭に太刀打ちできていないことかもしれないなりね。老舗といえば聞こえは良いなりが、最近のラーメンの進化のスピードは凄まじいモノがあるだけに、変化を嫌ったり、あまり研究熱心ではない老舗が淘汰されていくのは当然の結果とも言えるなり。

もちろん、「札幌ラーメン横丁」の各店も淘汰の波に飲み込まれるのを良しとしているわけではなく、再び活気を取り戻すための方策を練っているなりね。例えば「札幌ラーメン横丁」の全店で、「酒のあとの一杯」需要を見込んだ「お夜食ラーメン」を午後11時以降に限定販売。麺の量を減らし、価格も500円とリーズナブルに設定することで、新たなニーズを掘り起こそうと考えているようなり。また、「札幌ラーメン横丁」のホームページを立ち上げ、その歴史などを紹介することで、若い世代に「札幌ラーメン横丁」の魅力をアピール。「札幌ラーメン横丁」全体の問題として集客に向けて動き始めているなりね。

ただ、これらの方策が功を奏したとしても、根本的に味を進化させない限りは、一過性の効果でしか無さそう。古き良き味を守るのも大切なことではあるなりが、かつてのような行列を取り戻したいと考えているのであれば、ある程度時代に促した変化をしていくことも大切なりよね。どのような変化を見せてくれるのか、「札幌ラーメン横丁」の今後に期待したいものなり。

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