映画「容疑者 室井慎次」主演の柳葉敏郎インタビュー。

2005/08/28 15:45 Written by コ○助

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(この記事は一部ネタバレしている可能性がありますなり。あまり先入観を持って映画を観たくない人は読まないようご注意くださいなり。)

「踊る大捜査線」シリーズから派生した「交渉人 真下正義」に続く、スピンオフ企画第2弾の「容疑者 室井慎次」。キャリア組ながら現場の捜査手法に理解を示し、見かけは冷静ながら心に熱いモノを持つ室井管理官を主人公に据えた作品なりが、「果たして柳葉敏郎が主演で映画として成立するのか」との懸念を持たれながら、27日から全国で一斉に封切りとなったなりね。「交渉人 真下正義」は興行収入が42億円を突破、両作品の配給を手がける東宝は2作品の合計で興行収入100億円を目標に掲げるなど、「容疑者 室井慎次」に対する期待も相当大きなものがあるようなりよ。

そんな「容疑者 室井慎次」に主演する柳葉敏郎が、FLiXのインタビューに答えているなり。シリーズを通して8年間も演じてきた「室井慎次」に対する思い入れなどについて語っているなりね。

「この作品の脚本を初めて読んだ時、うれしかったけど、とても不安でした。今まで脇役だった人間が中心になったときの表現の仕方に戸惑いがあったんです」
「あの黒いコートを着ると100%室井になれます(笑)。それで、コートを脱ぐと、100%柳葉」
「『踊る大捜査線』シリーズを支えてくださっているファンの方々を含め、たくさんの人に見てもらいたいんですが、特に見てもらいたいのは、逆にこの『踊る大捜査線』シリーズを批判してきた方たちですね。『あれは映画じゃない』って言う人がいるでしょう。そういう人に見てもらいたいです」

コ○助は「踊る大捜査線」シリーズはだいたい一通り見ていて、「交渉人 真下正義」も楽しく観ることができたので、「容疑者 室井慎次」には期待をしている部分があったなりよ。なので公開初日に早速観に行ってきたなりが、感想としては「……」(笑)。あまりに個々の演技が大げさすぎなほか、各キャラクターの服装や動きに至るまでが過剰な演出が目に余るものだったなりよ。そして舞台として登場する新宿の街が、全然新宿に見えないのも「何だかなぁ」。まるで「ここは香港の九龍城砦か」と思うような盛り場の風景や、新宿の風景にイトーヨーカドーが必ず映り込んでいたこともガッカリ。イトーヨーカドーは東京都心には店舗がないことは、東京の人にしてみれば常識中の常識。もちろん、新宿にはあるはずがなく、そんな些細なこと一つでも、気が付いてしまうと現実に引き戻されるのが残念だったなりね。

また、ストーリーも大して抑揚がなく、最初から最後まで淡々と進んでいた感じ。ヤマ場が全くない平坦な展開だったなりよ。これはシリーズ通して監督を務めていた本広克行監督ではなく、今回は君塚良一監督がメガホンを執っていたことも大きく影響しているのかもしれないなり。あまりにディテールにこだわらない姿勢がちょっとゲンナリ……とまで言うと言い過ぎなりが、ちょっと今までのシリーズとは全く趣を異にする作品だったなりね。

とはいえ、今後まだまだ登場するであろうシリーズ新作に続く内容なのは確かなので、シリーズのファンの人は観ないわけには行かないなりよ。それ以外の人はあまり楽しむことができないかもしれないなりが、ファンの人はお見逃しなく。

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