「マンデー パ・リーグ」、来季から取りやめへ。

2005/08/27 20:13 Written by コ○助

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プロ野球は火曜日からの3連戦(〜木曜日まで)と、金曜日からの3連戦(〜日曜日まで)の2カードが毎週開催され、月曜日は試合の開催地間移動と選手の休養のために用意された「移動日」でお休み。プロ野球を観る人にとっては常識的なこの日程も、プロ野球を観ない人にしてみれば、あまりハッキリとは認知されていないことかもしれないなりね。リーグの優勝が決まったあとの消化試合や、雨天中止の予備日、祝祭日を除き、このパターンがプロ野球の日程のベースとなって、セ・パともに何十年もの間ずっと続いていたなりよ。

ところが2001年から、パ・リーグではリーグの活性化と、セ・リーグとは異なるカラーを打ち出していくために、月曜日に試合を開催する「マンデー パ・リーグ」をスタート。その目的はセ・リーグと試合の重ならない月曜日に試合を開催することで、球場により多くのプロ野球ファンに足を運んでもらうほか、スポーツ紙やテレビのニュース番組での露出を図ろうという狙いだったなりよ。スタートから4年が経過した現在、開始直後は増えた観客動員はやや横ばい状態に落ち着いているものの、月曜日夜のニュース番組のプロ野球コーナーではパ・リーグの試合だけが報じられ、翌火曜日のスポーツ紙の一面をパ・リーグの試合結果が飾ることもしばしば。当初の狙いはある程度カタチとして結果を出していたなりね。

ただ、昨年から導入されたプレーオフと、今年から導入されたセ・パ交流戦によって変則的なスケジュールが組まれるようになったパ・リーグは、「マンデー パ・リーグ」によって連戦が続いて日程が厳しくなることも多く、移動面などで選手への負担も大きいなどの理由から、見直しを求める声が上がっていたなりよ。実際、パ・リーグの日程を眺めてみると、移動などの関係で「マンデー パ・リーグ」に3試合が出揃わないこともよくあることで、ムリな日程の組み方にそろそろ限界が来ていたなりね。

また、セ・パの交流戦がスタートしたことで、パ・リーグの露出も激増。「マンデー パ・リーグ」以上の成果を得たこともあり、選手からもあまり評判の良くない「マンデー パ・リーグ」を今後も続行していく意義が見出せなくなってきたため、今季限りで廃止されることになってしまったなり。「マンデー パ・リーグ」という名前はプロ野球ファンの間ではすっかり定着していたので、廃止は少し残念なりね。

4年と短い期間だったなりが、「マンデー パ・リーグ」のようなリーグの独自色を前面に押し出していこうという企画は歓迎すべきもの。また違うカタチで、パ・リーグのオリジナルの制度や企画を導入・実施していくことができると良いなりね。

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