「Rio」ブランドのMP3プレーヤー、全世界での販売を終了。

2005/08/27 11:04 Written by コ○助

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コ○助が初めてMP3プレーヤーを購入したのは、今から6年ほど前のこと。それ以前にも、1998年に韓国のセハン情報システムから世界で初めて発売されたMP3プレーヤー「mpman」を知人から譲り受けていたなりが、その当時はまだコ○助はMDをメインで利用していたため、あまり「mpman」は使うことなく、そのまま放ったらかしだったなりよ。その後、ダイアモンドマルチメディアから「Rio PMP300」が発売され、一部の先進的なネットユーザーを中心にブレイク。コ○助もその光景を目の当たりにしながら、「Rioカッチョイイなぁ」と「Rio」シリーズに対する憧れを持つようになり、「Rio PMP300」の後継モデルの「Rio 500」が発売された時には財布に福沢諭吉をねじり込んで量販店へと向かったなりね。

「Rio 500」は1999年の8月に発売されたMP3プレーヤーなりが、ゴツゴツとした前モデルに比べるとスマートなデザインに進化したほか、それまでパソコンとはパラレル接続だったものがUSB接続に変更されたことによって、MP3ファイルの転送速度が格段にアップした魅力的な製品だったなりよ。また、今でこそ当たり前の日本語の曲名、アーティスト情報の表示に対応していたのが物欲をそそる製品だったなりね。それにしても、当時の「Rio 500」の価格は34,800円。このほかに本体に内蔵された64MBのメモリを拡張しようと32MBのスマートメディアを別途用意したので、合計金額はおよそ4万円くらい。高いなりねぇ(笑)。

実際に「Rio 500」を使い始めたら、もうMDプレーヤーには戻れないほどの使い勝手の良さで、コ○助はすっかりMP3の虜になってしまったなりね。何よりも、パソコンで楽曲管理をできる点が楽チンで、それまで「MDに何の曲が入っているのか分からなくて不便だなぁ」と思っていたコ○助にはドンピシャの製品だったなりよ。でも、幸せな時間はそう長くは続かないもの(笑)。「Rio 500」はコ○助の不注意からカバンからの落下すること数回。永遠の眠りについてしまったなりね。

とはいえ、MDの生活に戻るわけにもいかなかったので、その後にコ○助が購入したのは「Rio 800」。内蔵メモリが128MBと「大容量」で、かつ内蔵メモリパックを増設すれば最大192MBまでメモリを拡張することができる、当時のシリコンオーディオプレーヤーとしては最高級の製品だったなりよ。それだけに価格は高く、本体が36,800円、メモリパックがたしか15,000円くらいしたような気がするので、合計で5万円。いかに過渡期の製品は高くつくかという典型みたいな例なりね(笑)。

でも、「Rio 800」の使い勝手は上々で、個性的なデザインも個人的にはかなり気に入っていたので、これは長く愛用していたなり。コ○助のMP3プレーヤー遍歴は、「Rio 800」以降はソニーのATRAC3/ATRAC3plus/MP3対応CDウォークマン「D-NE1」、そしてアップル・コンピュータの「iPod」へと続いていくなりが、今のところ最長の期間に渡って使用していたのは「Rio 800」だったなりよ。「Rio 500」と合わせれば、恐らく「Rio」の製品を使っていたのは4〜5年くらい。それくらい、コ○助にとって「Rio」は特別な想いのあるブランドだったなりね。

ところが、「Rio」ブランドが世界から姿を消すことが27日に発表されてしまったなりよ。現在、「Rio」ブランドの販売を手がけているディーアンドエムホールディングスが「ユーザビリティを向上させるなど、競争力の維持に努めて参りましたが、コアであるプレミアムAV事業との戦略的シナジーが少なく、これ以上の経営資源の投下は難しいと判断」、撤退を決めたなりね。

「iPod」の成功の陰に隠れ、存在感を発揮できずに淘汰される老舗ブランド。それが市場経済の常であるとはいえ、やはりブランド自体が消えてしまうのは寂しいものがあるなり。さよなら「Rio」、楽しい想い出を有り難うなり……。

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