1999年に公開されたアニメーション映画「ターザン」。来年2006年の春から、ブロードウェイのステージに登場することになったそうです。過去にディズニー作品が元になったミュージカルには「美女と野獣」、「ライオンキング」があります。「美女と野獣」は1994年初演で、その後もロングランを続け、「ライオンキング」では前衛的な演出と舞台装置でアニメとはまったく違う魅力を引き出し、演劇界のアカデミー賞といわれるトニー賞を受賞しました。

演劇版「ターザン」の音楽は、映画と同様にフィル･コリンズが楽曲を提供。舞台オリジナルの曲も登場するそうです。舞台装飾と衣装デザインは「アイーダ」のボブ･クローレイが担当。この作品は劇団四季が上演しているので、日本でもお馴染みかと思います。

さてこの「ターザン」の主役を、ディズニーが公募しているというお話。来年春からの公演に向けて、広く一般から演技の経験の無い人でも応募出来るのだそうです。採用の条件は、「ムキムキの筋肉質ではなく、水泳選手のようなバランスのとれた体を持つ男性」とのこと。ミュージカルですからもちろん歌も上手くなきゃならず、ロック歌手のような声量を求められているそうです。

…水泳選手にロック歌手ってなかなかひとつにイメージがまとまりませんが、きっとカッコいいに違いない（笑）。

さらに製作側が求めるターザンのイメージは「ヒューマニズムにあふれて野性的、チャーミングでセクシーであり、さらに繊細で傷つきやすく、野性的でスリリング」と結構複雑な設定。さらにゴリラに育てられ、その後人間の女性と恋に落ちるという、精神的な成長を表現できる人を望んでいるそうです。

これら身体的特徴と演技力および歌唱力のある方、ブロードウェイの舞台に立つチャンスです。さて、どんな人物がこの主役をゲットするやら、楽しみですな。