日本でも団体競技として一般的になったチアリーディング。ダンスやアクロバット、そして元気なチア(独特なリズムのある、応援用の掛け声)は清々しくて、とびきり元気になりますね。発祥の地アメリカでは、なんと3歳ぐらいの幼児からチアリーディングのクラスがありますし、学校にはクラブ活動としてチームが存在するのが当たり前。その人気のレベルがうかがえますね。
さて、このチアリーダーは応援や競技をするだけではく、時には事件解決のために活躍するというお話です。先日ミシガン州のアン・アーバーという町でチアリーディングの大規模な夏期講習があり、そこに参加していた同州のリンカーン・ハイスクールのチアリーダーたち。彼女たちが野外で練習していたところ、突然目の前の道路で交通事故が発生しました。
信号待ちの車にトラックが後ろから衝突、他の車も巻き込んでかなりひどい事故だったらしいです。チームのコーチがあわてて駆けつけたところ、なんとトラックの運転手はその場を逃走。彼女はとっさにナンバープレートを大声で叫ぶと、チアリーダーの生徒たちに「覚えてて!!」と指示しました。
生徒たちは最初、何度もナンバーを繰り返し復唱していたそうですが、そこはさすが元気なチアリーダー。ネんとその内、みんなで声を合わせた掛け声風になってしまったそう。警察が来たころにはリズムも軽快な「犯人のナンバープレート・チア」が完成(笑)。それを見事なフォーメーションで警察官に披露したんだとか。
ナンバープレートから簡単にトラックの犯人は割り出され、アパートに戻っていたところを御用。当て逃げした理由を「そんなにひどい事故じゃなさそうだったから……」と言っているそうですが、そりゃ苦しい言い逃れってやつですな。
なにはともあれ、善意のチアリーダーは大活躍。その底抜けの明るさ加減がいかにもアメリカっぽいニュースですねぇ(笑)。