ドイツの出版社が、女性のための「男性語」辞書を発売。

2005/08/07 12:34 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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外国語辞書を専門に出版するドイツのランゲンシャイト社。黄色いカバーに青い大きな"L"のロゴの辞書はアメリカでも外国語を習う人々の間でポピュラーな書物です。

さて普段はまじめ一筋なこの出版社。なんと今度ちょっと面白い「辞書」を発売したそうです。タイトルは "Deutsch-Mann/Mann-Deutsch"、日本語訳すると 「ドイツ語−男性語/男性語−ドイツ語」という意味です。なんとこれ、男性の言う言葉を女性が理解しやすいように「本当の意味」の言葉に直すという斬新なのモノなのです。

どんな文化の違いはあっても、ジェンダーの違いはその言語に色濃く表れます。基本的に女性より男性のほうが日常生活で発する言葉が少なく、女性としては男性を理解するのが困難と感じることが多いそう。そんな時、少しの言葉で男性の真意をつかみ取るのに役立つ書物として、今回の辞書が登場したのです。

内容はシチュエーションごとに男性がよく使う言葉を紹介。例えば買い物中に男性が女性に向かって「(その服)似合わないよ」と言えばそれは「高すぎる」という意味に(笑)。反対に「それ買ったら?」と言うのは「さっさと家に帰ろう」というのが本音なんだそうです。あらら。

この辞書では反対に女性が男性に言っても絶対に理解不能だというセリフというのもリストアップされており、「太ってしまっても愛してくれる?」や、「どうして私のこと好きなの?」「今、何考えているの?」という質問は決してしないほうが良いとのこと。

ちょうど今隣にダンナが座っているウォール真木。試しに最初の質問をしてみましょうか。……やっぱり絶句して答えられませんでした。はっはっは(乾いた笑い)。

もちろん、これは男性すべてに当てはまる事ではないハズ。どちらかというとこの辞書は内容を本気にするより、暇つぶしに読んで笑ってみようか、というのが趣旨かと思われます。

ちなみに、このランゲンシャイト社。昨年は "Deutsch-Frau/Frau-Deutsch"という辞書も発売しておりまして、これは男性のための「ドイツ語−女性語/女性語−ドイツ語」辞書だそう。コメディアンのマリオ・バースという男性が執筆した14章からなるこの辞書、ドイツ国内で大ヒットしてCD版も発売されているそうです。

今回の「男性語」版もヒットするかどうか、今後が楽しみですね。出来れば英語版や日本語版も出版してくれないかしら?

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