大自然のなかの音楽フェスティバル、フジロックを体感 その2。

2005/08/04 14:15 Written by コジマ

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日本最大の音楽フェスティバル「FUJI ROCK FESTIVAL'05」の1日目(7月29日)に行ってきたので、そのレポートをお届けしているのだ。この日のタイムテーブルはこちら。そして、会場の地図はこちら。一緒に開きながら読むと、臨場感がわきます。

では、続きをどうぞ。

ハイロウズのステージが終わり、次にRED MARQEEで同じ時間帯にやっているカイザー・チーフスを観ようと急いだのだけれど、モッシュ・ピットからなかなか出られない。相変わらず携帯つながらず、こりゃ1人で帰らなきゃならないかな、なんて思いながらRED MARQEEに着くと、すでに終わっていたのだ。うーん、ぼくのなかではハイロウズのほうが優先順位は上だけど、カイザー・チーフスも観たかった。こんなタイムスケジュールを組みやがってと悪態をつきながらOASISエリアで屋台を物色していると、奇跡的にメールが受信できたのだ。「GREENわきのポカリのブースの前にいる」。そこで会えたのはよかったのだけれど、ザ・ミュージックのステージを遠巻きに観ながら話し合っていると、ぼく以外の3人はコールドプレイとフー・ファイターズしか観たくないと言う。ぼくが「何で? もっと観ようよ! せっかく来たんだよ!」と言うと、カメラマンのS氏が「食い放題に来たからってガッツくなってことだよ」と大人な意見を言う。「ふん、何だよオッサン! 疲れたくないだけだろ! いいよ! おいら1人でガッツきまくってやる!!」と、0時にOASISエリア集合とだけ決めて、また1人行動になってしまった。0時まで6時間も独りぼっち……。でも、観たいバンドがたくさんあるのだから仕方ないのだ。

とりあえず近くのRED MARQEEでステージがあるシャーロット・ハザレイを観に行く。昨年のフジロックに来たアッシュのギタリストである彼女なのに、観客は少なめだったのだ。ぼくも「バスタード」1曲しか知らないんだけど。すぐに最前列近くまで接近。間近で見る彼女はクールビューティーなお顔とたくましい腕、キュートながら太さもある歌声がとても魅力的だったのだ。オレンジ色のテレキャスも可愛かった。その後、テレキャスをジャガーに持ち替えて「バスタード」を披露。バックのバンドもめちゃくちゃ巧い! なんかノってしまって、気が付くとこの時間帯本命のスティール・パルスのステージが始まっていた。急いでWHITE STAGEへ向かったのだ。

WHITE STAGEへ向かう道すがら、ところ天国というところてんや豚汁が食べられる屋台でちょっと休んでいこうかと思ったのだけれど、そこに着くとスティール・パルスが演奏がズンチャカ聞こえてくるので予定を変更してWHITE STAGEへ直行。こういうとき、一人は楽なのだ。ビールを片手に観客のなかに入り込んでいく。時間的にコールドプレイのステージの前ということもあって(最前列で観るにはかなり前からステージに張り付いてないとダメなのだ)、観客はまばら。でも、ロックとは違ってみんなゆっくり横ノリで、雨上がりの夕焼けが美しく、のんびり音楽に酔えたのだ。結成30年の大御所とあって、心底レゲエが好きそうな人の姿もちらほら。そして、大○の香りもちらほら(笑)。よくも悪くもラスタなのだ。スティール・パルスの安定して盛り上がったステージが終わると、FIELD OF HEAVENのPE'Zのステージも観たかったのだけれど、まあ、いつでも観られる(今年に入って2回もライブに行っているし)ので、すでに始まっているコールドプレイを観にGREEN STAGEへ。うーん、ガッツいてます(笑)。

しかし、移動する人が多い。GREENとWHITEを結ぶ道は大混雑なのだ。みんなぼく同様ガッツいてんのかな? GREEN STAGEに着くと、とんでもない観客の数。ぐおお、さすが世界中でプラチナ・ディスク連発のモンスター・バンドなのだ。実はぼく、あまりコールドプレイが好きではないのだけれど、このステージは正直鳥肌が立ったのだ。万単位の観客を黙らせるクリス・マーティンの声! やっぱライブを観ないとバンドの魅力はわからないのだ。そして、ステージの横のほうで「ふげー、コールドプレイってすげえなあ」なんて思いながら観ていると、クリス・マーティンがこっちに走ってくるではないか! 2メートルもないほどの距離まで来たのだけれど、その瞬間、ぼく(というかクリス・マーティン)のほうへ津波のように大勢の人が猛ダッシュで押し寄せてくる。怖い。思わず「ひいっ」と小声で叫んでしまった。こんな恐怖を感じたのは初めてなのだ。有名人っていつもこんな思いをしているのかと思うと、ちょっと気の毒になってしまったのだ。

メンバーみんなが肩を組んで挨拶し、コールドプレイのステージは終わった。鳴りやまない拍手に改めてコールドプレイの偉大さを認識し、偉大さでは負けないザ・ポーグスを観にまたまたWHITE STAGEへ。こうなったら観たいバンド全部観てやる!!

つづく

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