8月2日に行われた新機種発表会の目玉はFOMA「701i」シリーズと、ニュースなどの情報をプッシュ配信する新サービス「iチャネル」の2つだったなりが、これらに加えて発表されたのが、前シリーズの「700iS」の名が付いた、三洋電機のNTTドコモ再参入第1弾端末「SA700iS」と、「大人ケータイ」をテーマにした、ほかの機種とは異なる高級な雰囲気のシャープ製端末「DOLCE」（型番はSH851i）の2機種。ともに新サービスの「iチャネル」には対応していないということで、発表会での扱いはそれほど大きなものでは無かったなりが、いずれもこれまでのFOMAには無かった新しい路線を歩んだ、一風変わった端末となっているなりよ。

まずは「SA700iS」のスペックを簡単にまとめておくと。

［SA700iS（三洋電機製）］
・FOMA端末としては初めてGPSナビ機能をサポート。
・GPS機能を簡単に使える「いちおしナビボタン」を搭載。
・FOMA端末としては初めてBREWを採用。
・「FOMA プラスエリア」に対応。
・プリンタと繋げば印刷可能な「USBダイレクトプリント」（PictBridge）に対応。
・101万画素CCDカメラを搭載。
・2.2インチ、約6万5000色TFT液晶を搭載。
・本体色はメルティホワイト、グレイスブルー、シュプールレッド。

「SA700iS」はauと同じクアルコムのチップを搭載し、NTTドコモでは初めてBREWを採用した端末。GPS機能もauと同じ「gpsOne」を使うなど、auでGPS技術を培ってきた三洋電機らしい端末になっているなりよ。やはりほかの「700iS」シリーズには無いGPS機能の部分が大きな特徴になっており、ユーザーに簡単に機能を使ってもらえるよう専用の「いちおしナビボタン」を搭載。GPS機能を利用して歩行者ナビゲーション「かんたんナビ」が利用できるほか、自分の現在地をメールに付加して送ることもできるなり。機能的にはauの同種のサービスに近いモノが提供されるなりね。

次に「大人ケータイ」こと「DOLCE」のスペックをまとめておくと。

［「DOLCE」（シャープ製。SH851i）］
・本体の表面に人工皮革を使用し、高級感を演出。
・電話番号やメールアドレスなどを簡単に呼び出せる3つの「光るワンタッチキー」を搭載。
・視野の切り替えができる「VeilViewモバイルASV液晶」を搭載。
・126万画素CCDカメラを搭載。
・本体色はオレンジ、ブラック、ホワイト、ライトブルー。

表面がプラスチックではなく、人工皮革で覆われているため、良質な手触りで高級感を演出している「DOLCE」。基本的には、携帯電話が苦手な中高年層をターゲットにした端末で、いわゆる「安心ケータイ」に分類される端末なりが、これまでの「安心ケータイ」に有りがちだったチープ感は微塵もないなりね。ターゲットの年齢層が高めの割に、オレンジやライトブルーといた若いカラーが用意されているのも面白いところなり。

また、液晶に特別なシールなどを貼らなくても、周囲からののぞき込みを防ぐことができる「VeilViewモバイルASV液晶」はなかなかのスグレモノなりよ。これはターゲット層のユーザーは、会社のメールなど重要なメールを電車内で読む機会が多いのでは、との想定に基づいて採用された液晶のようなりが、プライバシーを守りたいと思っている人は老若男女問わずに多いはず。今後、ほかの端末にも標準搭載されると良いなりねぇ。

「701i」シリーズの3機種ともども、秋に向けて投入されるこれらの端末にもぜひご注目を。次は「902i」シリーズなりね。わくわく。