ジョン・ウー監督の三国志映画、主演に渡辺謙を起用。

2005/07/27 16:07 Written by コ○助

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これまで幾度となく映像化が試みられたものの、その壮大なスケールゆえに良作と呼ぶに相応しい完成度を誇る作品が誕生しない三国志。コ○助も三国志愛好家のひとりとして、中学生の頃から三国志を題材にした映画やドラマがあれば極力チェックするようにしているなりが、2時間前後の映画にまとめようとすると話を端折りすぎることになり、延々と続くドラマにしようとすると必ず中だるみしてしまうという、非常に映像には不向きな作品と言えるなりね。でも、これだけ多くの人に愛されている作品。上手くエピソードを限定しながら描いていけば、なんとかカタチになりそうな気はするなりが、なかなか三国志愛好家を納得させるだけの作品が現れてこないのが現状なりよ。

また、衣装やセット、合戦シーンのエキストラなど、歴史モノゆえに通常の映像作品よりも巨額の予算を組まなければならないため、映像化の難易度の高さを踏まえると、製作に名乗りを上げにくいという事情もあるなりね。「三国志を映像化したい」という希望を持つ中国出身の映画監督の話はたまに耳にするなりが、その希望を実現するだけの環境が整わない、ジレンマのようなものが映画界には存在しているわけなり。

ところが、そこに果敢にチャレンジしようという猛者が現れたなりよ。それがジョン・ウー監督。「フェイス/オフ」や「M:I-2」などのヒット作で知られるジョン・ウー監督は、「ハリウッドで最も成功しているアジア系映画監督」の一人なりが、次回作として長年暖めてきた三国志映画「The Battle of Red Cliff(赤壁之戦)」のプロジェクトを始動させたというなりね。タイトルの通り、三国志のすべてを描こうというのではなく、大きな見せ場のひとつである「赤壁の戦い」にスポットを当てた作品になるようなり。

そして驚くべきことに、主演に抜擢されるのは渡辺謙。三国志の中心人物の曹操役として起用される見込みだというなり。中国人の監督が、中国の歴史を描いた作品の主演に日本人の役者を起用するのは異例中の異例。まさに大抜擢なりよね。でも、確かに渡辺謙のあの堂々たる佇まいと顔つきは、曹操を演じるに足る雰囲気を持っているなり。

ほかのキャストはまだ流動的なものの、劉備役にチョウ・ユンファ、諸葛亮役にトニー・レオンを起用する方向で交渉が進められているほか、周瑜役にアンディ・ラウやジェット・リーの名前が挙がっているなりよ。また、大喬・小喬姉妹役にはコン・リーとチャン・ツィイーが起用されるという噂も。中国俳優のオールスター戦とも言える、超豪華な顔触れが集うことになるかもしれないなりね。

まだあまり情報が出ていないので詳しい作品の概要は見えてこないなりが、ジョン・ウー監督お得意の鳩はどこで出てくるのか、軍船が燃えさかるシーンはどれくらいの迫力になるのか、ほかのキャストはどうなるのか。気になることがてんこ盛りなので、ワクワクしながら続報を待つことにするなり。楽しみすぎる……。

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