韓国で1,300万の会員数を抱えるSNS、日本進出の狙い。

2005/07/20 20:38 Written by コ○助

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国内最大のソーシャルネットワークサービスは「mixi」で、その会員数は50万超。日本のインターネット人口との割合を考えると、まだまだソーシャルネットワークサービスへの参加率は低いのが現状なりが、お隣の韓国では、人口の4分の1相当に当たる約1,300万もの会員を抱えるソーシャルネットワークサービスがあるなりよ。それが「Cyworld」(サイワールド)。韓国での成功を引っ提げて、今秋にも日本に進出してくるなりね(現在はβ版を提供中)。

「Cyworld」はもともとコミュニティサイトとしてスタートし、徐々に機能を追加。規模を拡大しながら、次第にソーシャルネットワークに機能を集約していき、今のスタイルになったサービスなり。提供されるのは日記やプロフィール、アルバムなど日本のソーシャルネットワークサービスでも提供されている機能に加えて、アバターなども実装されているなりよ。収益は広告が1割程度で、9割はアバター用のアイテムやスキンの販売で、1か月当たりの売り上げは約8億円にも上るのだとか。会員数が桁外れなら、収益も桁外れなりね(笑)。この辺はアバターの文化が大流行している韓国ならでは、といった感じなりか。

とはいえ、人口の4分の1もの会員を獲得していると、さすがに韓国内では会員の伸びが頭打ち状態に。そのため、海外に進出することで事業の拡大を計画しているわけなりが、日本だけでなく、中国やアメリカにも進出するなど、かなり強気な姿勢を見せているなりね。そんな「Cyworld」のイ・ドンヒョンCEOが、日本進出の狙いやサービス内容について語ったインタビューがITmediaに出ているので、簡単に見ておくことにするなりね。

「(日本では全体的に伸び悩むアバターなどのデジタルアイテム販売が)受け入れられるのも時間の問題」
「韓国でも、当初はデジタルアイテム販売がうまくいくか疑問視されていた。しかしCyworldのデジタルアイテムは売れ続けている」
「携帯電話向けサービスも視野に入れ、日本人に最も受け入れられやすい形で正式リリースする計画。日本版では実名登録にもこだわらない」
「コミュニケーション欲求の強い若い女性層を取り込み、徐々に周辺層に広げていく」

7月にNTTレゾナントと三菱総合研究所が発表した「ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の利用実態」調査では、「(SNSの)未利用者の7割以上が今後の利用について否定的な考えを持っている」(japan.internet.comより)という結果が出るなど、日本ではよほど魅力的なサービスでなければ、利用者が劇的には増えなそうな状況が生まれつつあるとも考えられるだけに、「Cyworld」が日本人を魅きつけるだけのサービスを提供することができるかどうか。「今年中に100万人のユニークユーザー(会員数50〜100万人程度)獲得を目指す」(ITmediaより)という「Cyworld」がどのようなサービスを提供してくれるのか、楽しみなりね。

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