女性を中心に人気、ブラジルの伝統武術「カポエイラ」。

2005/07/20 15:33 Written by コ○助

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ブラジルの伝統武術「カポエイラ」が、数年前からジワジワと人気を集めているなり。「カポエイラ」は武術のカテゴリから格闘技を連想するなりが、空手やボクシングなどのほかの格闘技とは異なり、「勝ち負けがない」のが大きな特徴。つまり、試合をすることを目的としていないため、女性でも臆することなく始められる点が支持されているなりよ。また、軽快なステップや技の動きがダンスのようでもあり、健康トレーニングの選択肢のひとつとして興味を持つ人が増えているなりね。

「カポエイラ」の起源は16世紀頃までさかのぼるなり。ブラジルのサトウキビ農園の労働力確保のため、ポルトガルがアフリカ大陸から大勢の黒人奴隷を連れてきたなりが、主人の虐待から身を守るための術として黒人たちが編み出したのが「カポエイラ」だと言われているなりよ。「カポエイラ」は音楽に合わせて動くのも特徴なりが、これは労働の休憩時間などに、主人に格闘技の練習をしていると悟られないために、ダンスのように見せかけたことが理由だという説が有力。独特なスタイルは、必然から生まれたものだったなりね。

護身術として誕生した「カポエイラ」なりが、現在は主に、攻撃性を高めて格闘技の色を濃くした「カポエイラ・ヘジオナウ」と、スポーツとしての側面を色濃くした「カポエイラ・アンゴラ」の2つの流派に分かれており、日本だけでなく、欧米でも人気に火が付き始めているのは後者の「カポエイラ・アンゴラ」のほう。前者の「カポエイラ・ヘジオナウ」のほうは、ナムコの人気格闘ゲーム「鉄拳」シリーズに登場するタイプのモノと考えれば分かりやすいかもしれないなりね。

日本では専門の道場やカルチャーセンターなどで「カポエイラ」を学ぶことができ、全国で30〜40ほどの団体が「カポエイラ」の普及のために活動をしているというなり。まだまだ数は少ないなりが、ここ数年で一気に増えてきており、映画やアニメに登場する機会が増えていることを合わせて考えれば、今後もジワジワと広がりそうな気配を見せているなりね。ちなみに、映画では「キャットウーマン」でハル・ベリーが「カポエイラ」の動きを披露しているほか、「オーシャンズ12」にも「カポエイラ」使いが登場しているなりよ。アメリカでも関心が高まっているのは確かなりね。

逆立ち状態で技を繰り出したり、身体をグルングルン回転させたりといった具合に、かなり動きが激しいため、誰でも簡単に始められるというスポーツではないなりが、すでにダンス経験がある人や身のこなしが軽い人ならすんなり入ることもできそう。今後、どこまで認知度を高め、普及していけるのか。注目しておきたいところなり。

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