アメリカの自動車のナンバー･プレートは州ごとにデザインが違うのは、ご存知の方も多いと思います。しかし個々の州内でもスタンダードな物の他に、何種類ものカスタマイズなプレートが存在するのは意外と知られていないかもしれません。

例えばウォール真木の住むミズーリでは、スポーツ･ファンがカージナルス（MLB）、ラムズ（NFL）などのロゴがデザインされたプレートを車に付けていますし、その他にも病院や動物園、さらに大学やチャリティー団体などの特別プレートも存在します。また退役した軍人さん用のプレートなんかもあって、思わず運転手の人生を垣間見てしまう（笑）。

このように、全米のナンバープレートは全部でいくつになるのか数え切れないほどで、実際こちらではヴィンテージ物なども含め、立派なコレクターズ･アイテムにもなっています。

さて、そのナンバー･プレートなのですが。ケンタッキー州の現在のプレートのデザインが今度廃止になってしまうというお話です。どの州でも何年かに1度は古い絵柄からリニューアルした新しいデザインを導入しています。しかしこの問題のケンタッキーのナンバー･プレートは、登場したのがたったの数年前。何故こんなに早く取り替えられることになったのでしょ､？

このプレート、中央にスマイリーなお日様が描かれていて大変可愛らしいのですが、あまりにもにこやか過ぎて一部の人々には人気がなかったらしいのです。交通渋滞などでイライラしている時に、目の前の車にニコニコな「笑顔」を見たって嬉しくないってことでしょうか。

結果として、プレートにシールやガムテープを貼り付けてスマイル太陽を隠したりする人が続出。もちろん、この行為は違法にもなりかねませんから、法律家なども問題視していたそうで。うーん、そこまで評判悪かったのか……。

結局、ケンタッキーの州知事がこのプレートを廃止することを決定。来年の1月から徐々に新しいデザインに変更されるそうです。ちなみに新しいプレートには州の地図が真ん中に絵が小さく描かるのみで、大変シンプルな物になるそう。

個人的にはスマイリー･フェイスの方が好きですけどねぇ。