野球の国別対抗戦「WBC」、参加国やスケジュールが決定。

2005/07/12 19:26 Written by コ○助

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2012年のロンドン五輪から野球が除外されたことで、野球の国際化への流れがストップしてしまうのではないかと危惧される一方で、各国のプロ選手が参戦する野球版の「W杯」として開催準備が進められて来た「ワールドベースボール・クラシック(WBC)」。これまで簡単な開催要項だけ明らかにされていたなりが、詳細な参加国やスケジュールが、メジャーリーグ機構から正式に発表されたなりよ。日本はプロ野球の選手会が開催時期を巡って異論を唱えているため、まだ正式に参加が決まっているわけでは無いなりが、現時点では暫定的に参加国に組み込まれているなりね。

それでは、発表された参加国とスケジュールを確認しておくと。

[1次リーグ参加国]
グループA 台湾、中国、日本、韓国
グループB カナダ、メキシコ、南アフリカ、米国
グループC キューバ、オランダ、パナマ、プエルトリコ
グループD オーストラリア、ドミニカ、イタリア、ベネズエラ

[大会ルール]
・1次リーグ各グループの上位2チームが2次リーグに進出(計8か国)。
・2次リーグは8か国の総当たり戦。
・アメリカへの移動時間を考慮して1次リーグのグループAだけ日程を早めに設定。

[スケジュール]
03月03日 グループAの1次リーグ開催(〜5日。東京か台湾)
03月08日 グループB、C、Dの1次リーグ開催(〜11日。アメリカ)
03月13日 2次リーグ開催(〜15日。アメリカ)
03月18日 準決勝(アメリカ)
03月20日 決勝(アメリカ)
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03月25日頃? プロ野球開幕(2005年はセ・リーグが4月1日、パ・リーグが3月26日)

参加国を見ると、いわゆる「野球強豪国」の漏れは無いなりね。このWBCにはメジャーリーガーも参加することが決定しているので、「世界一決定戦」の名に恥じない大会になりそう。年々実力を付けているオランダやイタリアといったヨーロッパ勢、野球新興国の中国や南アフリカもちゃんと参加しているなりが、五輪でもヨーロッパ勢は苦戦を強いられているので、WBCで上位に食い込むのは難しいかもしれないなりね。優勝候補に挙がるのは、アメリカ、プエルトリコ、ドミニカ、ベネズエラといったところなりか。日本はマリナーズのイチロー外野手やヤンキースの松井秀喜外野手らも参加する予定なりが、2次リーグへの進出は至上命題にしても、決勝まで、となると厳しいかもしれないなり。

ちなみに、メジャーリーグ全30球団の所属選手のうち、30%程度はアメリカ以外の国や地域からの出身者なりよ。アメリカ以外のメジャーリーグへの人材輩出国としてはドミニカ共和国が最多で、昨年エンゼルスを18年ぶりの地区優勝に導いたウラジーミル・ゲレロ外野手(エンゼルス、2004年ア・リーグMVP)やサイ・ヤング賞を3回も受賞しているペドロ・マルチネス投手(メッツ)、8年連続二ケタ勝利のバートロ・コロン投手(エンゼルス)、4年連続30本塁打以上というメジャー屈指の強打者アルバート・プホルス内野手(カージナルス)、メジャー最高の遊撃手とも評価されるミゲル・テハダ内野手(オリオールズ)、昨季ワールドシリーズを制したレッドソックスの主砲マニー・ラミレス外野手&デビッド・オルティズ選手(レッドソックス)、広島を経てメジャーで打撃開眼したアルフォンソ・ソリアーノ内野手(レンジャーズ)、通算578本塁打を放つサミー・ソーサ外野手(オリオールズ)などがいるなり。かねてからドミニカ出身者だけでチームを編成すれば、アメリカにとっては最大の難敵になると言われているほどの実力国なりね。

また、ベネズエラもかなり手強い相手。昨年20勝を挙げてサイ・ヤング賞を受賞したヨハン・サンタナ投手(ツインズ)をはじめ、常時150キロ以上を投げるメジャー注目の中継ぎ投手のフランシスコ・ロドリゲス投手(エンゼルス)、昨季のヤンキースの正二塁手にして現在は松井稼頭央内野手の同僚のミゲル・カイロ内野手(メッツ)、今季ア・リーグ首位打者争いを演じているカルロス・ギーエン内野手(タイガース)、長年ベネズエラ出身のスーパースターとして活躍するエドガルド・アルフォンゾ内野手(ジャイアンツ)、4年連続30本塁打、100打点を記録したホワイトソックスの主砲マジリオ・オルドニェス外野手などがいるなり。ドミニカにはやや劣るものの、メジャーリーグのスーパースターがズラリと揃う国には違いないなりね。

野球最強国を決める「ワールドベースボール・クラシック」。メジャーリーグ主導で、メジャーリーグの宣伝に乗せられているのではないか、といった声が出るなど、その運営方法には賛否があるのは確かなりが、初めて世界中の超一流の選手たちが集う大会が開かれること自体は、野球の国際化に向けて大きな意義があるはずなりよ。まずはこうした大会が組まれ、野球が新たな第一歩を踏み出したことは評価したいなりね。来年3月の開催、コ○助は楽しみなり。

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