携帯の「番号ポータビリティ制度」、来年10月導入で最終調整。

2005/07/07 12:38 Written by コ○助

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来年から導入されることは決定していたなりが、時期に関しては総務省と各キャリアとの間で調整が続いていた番号ポータビリティ(ナンバーポータビリティ)制度。同じ携帯電話の番号でほかのキャリアに乗り換えることができる、ユーザーの利便性がグッと向上する新しい制度のことなりが、どうやら導入時期が「2006年10月」で固まったようで、最終調整に入っているようなりよ。「キャリアの勢力図が一変する」とも言われる「新ケータイ戦国時代」突入へのカウントダウンが、いよいよ始まるなりね。

番号ポータビリティ制度の導入に向けて動き出したのは数年前からなので、ユーザーがどのキャリアへの移行を望み、どのキャリアにとって最も有利な制度になるのかという傾向を探る利用動向調査がこれまで何度も行われて来ているなりが、いずれの調査にもひとつの共通項があるなりよ。それは「auが圧倒的に有利」という結果が出ていること。ここ1〜2年で躍進しているauの勢いそのままに、「巨人」NTTドコモのユーザーと凋落気味のボーダフォンのユーザーを喰ってしまうのではないかと見られているなりね。

例えば昨年9月にインフォプラントが行った調査によると、番号ポータビリティ制度が導入されたら「サービスを利用したい」は27.5%、「できれば利用したい」が29.7%で、「利用したい」層は合計57.2%。「利用したい」と答えた人に「どのキャリアを利用したいか」と聞くと、「au」が49.6%が断然トップで、「ドコモ」(26.6%)、「ボーダフォン」(20.1%)と続いたなりね。

さらに、日経BPコンサルティングが「携帯電話利用動向調査2005」の調査結果を基に、番号ポータビリティ制度導入によるシェア変動を試算したところ、「手数料が1000円以下になった場合、NTTドコモとauのシェア逆転の可能性もある」という大胆な数字を弾き出しているなり。また、「NTTドコモの全ユーザーの39.5%、ボーダフォンの全ユーザーの36.9%、ツーカーの全ユーザーの29.6%が、auに乗り換えたいと回答」しているというなりよ。au、大人気なりねぇ。まあ2005年5月現在、NTTドコモの契約者数は49,253,100人、auは19,962,400人(電気通信事業者協会調べ)と、約3,000万契約もの開きがあるので、この差が縮まることはあっても、逆転はさすがに無さそうな気もするなりが。

来年はソフトバンクやイー・アクセスなど、携帯電話市場に新規の事業者が数社参入してくるだけに、単にNTTドコモ、au、ボーダフォンの三つ巴の構図から一気に複雑化することは必至なりね。番号ポータビリティ制度の導入が引き起こす「新ケータイ戦国時代」突入まであと1年3か月。皆さんはキャリアの乗り換え、どうするなりか?

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