小松左京原作の映画「日本沈没」を32年ぶりにリメイク。

2005/07/05 21:56 Written by コ○助

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コ○助は親が映画好きだったこともあって、小さい頃から結構な数の映画を観てきているなりが、「日本沈没」(森谷司郎監督、藤岡弘主演)は我が家にビデオデッキがやってきた20年くらい前に観ているなりよ。日本が大地震や富士山噴火などの自然災害の被害を受け、国土が海に沈んでいくというセンセーショナルな内容は、幼き日(当時8歳くらい)のコ○助に強烈すぎるインパクトを与えた作品だったなりね。

映画そのものはもちろんなりが、特に心に残ったのは映画を観終わったあとの親とのやりとり。日本国民が諸外国に疎開するべく、散らばっていくシーンを観た親が「うちも家族バラバラになるかもね」「あなたはオーストラリアに、私はアメリカに避難することになるかも」と言った冗談を真に受け、悲しみに暮れていたのを今でもよく覚えているなり。今思えば、まったく酷い親なりね(笑)。

「日本沈没」は1973年の作品なので、きっと今観たら災害のシーンもチープに見えるのだと思うなりが、これが現代の特撮技術を駆使してリメイクされたら……とは、漠然と思っていたなりよ。原作は大ベストセラーだし、映画も当時の特撮技術でも興行収入40億円を記録したほどのヒット作。上手くリメイクできれば、さらに迫力のある作品ができるのではないか、と。それが2006年、遂に32年の時を超えて現実のものになることになったなりね。

リメイク版の監督を務めるのは、樋口真嗣監督。「ミニモニ。THE(じゃ)ムービー お菓子な大冒険!」で映画監督デビューを果たし、今年公開された潜水艦映画「ローレライ」で一躍有名となった監督なり。まだ監督としてのキャリアは浅いなりが、過去には特撮監督として「ガメラ」シリーズや「さくや妖怪伝」などの製作に携わっており、特撮には定評のある監督でもあるなりよ。「日本沈没」は10歳のときに映画館で観て衝撃を受けた作品で、「映画監督を目指すきっかけとなった作品」という、かなり思い入れたっぷりの作品のようなり。

主演に起用されるのは草なぎ剛(潜水艇の操縦士役)と柴咲コウ(ハイパーレスキュー隊員役)。オリジナル版の藤岡弘並の渋さやシリアスな表情を草なぎ剛に求めるのは酷な話なりが、この作品の濱名一哉プロデューサー曰く「ヒューマンなキャラクターを演じられる日本有数の俳優。ただのパニックではなく、日本人の心を問う作品を作りたいと思ったとき、彼しかいなかった」(サンケイスポーツより)とべた褒めのようなりよ。草なぎ剛の起用については好みが別れそうな感じがするなりが、映画「黄泉がえり」のヒット以降、日本映画界における草なぎ剛の評判が良いので、まあ妥当な人選ということなりか。

製作費は日本映画にしては破格の20億円で、東京消防庁や海洋開発研究機構なども撮影に全面協力するという平成版「日本沈没」。大地震が間近に迫っていると噂される今こそ、観ておきたい作品と言えそうなりね。どのようなスケールの作品になるのか、楽しみなり。

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