Narinari.com読者がオススメするマンガ作品(第10回)。

2005/07/05 13:47 Written by コ○助

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前回からちょっと間隔が空いてしまいましたが、「Narinari.com読者がオススメするマンガ作品」はまだまだ続きます。これまで取り上げてきた中で、リアクションが最も大きかった作品は何だと思いますか? 意外(?)にも、第2回でご紹介した「神戸在住」に多くの反響をいただいています。でも、これからご紹介していく作品の中には、もっと反響のある作品が出てくるかもしれませんね。皆さんの参考にしてもらえれば幸いです。(文・編集 Narinari.com編集部)

細野不二彦 「東京探偵団」】 
「細野不二彦の原点ともいえる『東京探偵団』をお薦めします! 東京で起こる怪事件を東京探偵団に所属する子どもたちが解決していく謎解きものですが、子どもたちがとても魅力的なんです。」(チョーさん)
「さすがの猿飛」や「GU-GUガンモ」など、初期のヒット作のあとに連載がスタートしたのが「東京探偵団」。1985年から1987年まで、「少年ビックコミック」(小学館)と「ヤングサンデー」(同)に連載されていた作品です。東京探偵団(別名CITYJACKER)の総帥は若干12歳ながら巨大な財閥グループの後継者クイーン。彼女が集めた3人の少年・少女が東京で巻き起こるさまざまな事件の謎を追い、解決していきます。敵役の怪盗「黒男爵(バロン・ブラック)」との対決も見どころのひとつ。近年は「ギャラリーフェイク」がヒットしている細野不二彦ですが、初期の作品も名作揃い。「東京探偵団」もぜひチェックしてみて下さい。

かわすみひろし(画)・西村ミツル(作) 「大使閣下の料理人」
「主人公は大使公邸の料理人で、大使の移動先についていきます(ベトナム→タイ→日本だったかな?)。料理漫画なので、当然料理は美味しく見えるし、おおまかなレシピも載っています。料理本体と共に、軽い政治劇なんかがあったり、家族劇もあったり、料理以外の見所も多いです。」(つださん)
1998年から「モーニング」(講談社)に連載されている作品です。料理マンガは数多く存在しますが、主人公が「ベトナムの日本大使館勤務の料理人」という設定が独特。ベトナムや日本のみならず、タイ、香港、フランス、アメリカなど、世界を股にかけた公邸料理人の活躍を描きます。作者の西村ミツルはブルネイやベトナムで実際に日本大使公邸の料理人を務めた経験を元に、この作品の原作を執筆。平成14年度(第6回)の文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞しています。

東本昌平 「キリン」
「オォォォォォッ! なんでここまで出てこないんだぁ! ヤングキングの『キリン』! 東本昌平!『キリンは泣かない!』我が子を百獣の王ライオンに食われた母親キリンは悲しいはずだが決して泣かない。立ち向かっていくわけでもない。力なき者の正義は、自然の原理"弱肉強食"の世界に於いてはあり得ない。それでもなお"スピード"と言う名の陶酔境を求めるならば、背徳に他ならない。そして"背徳の行為"である以上、覚悟することだ。バイク乗りのバイブルの一冊です!」(たけ爺さん)
1987年から「ミスターバイクBG」(モーターバイク社)に、現在は「ヤングキング」(少年画報社)に連載されているバイクマンガ。疾走感あふれる画風と、バイク乗りの視点から描かれた風景の数々が、多くのライダーからの共感を得ている作品です。第1部では「キリン」と呼ばれる30代のライダーが主人公、第2部では「キリン」は伝説のライダーとして語り継がれる存在として登場するのみで、主人公は10代のライダーへとシフトします。現在はまた異なるストーリーの第3部が連載されています。

川口まどか 「死と彼女とぼく」
「川口まどか『死と彼女とぼく』大好きです。死者の姿が見えるヒロインと、死者の声が聞こえる主人公と、死者たちの物語で、切ないストーリーや心温まるストーリーなど、感動できます。一応、ホラーなのですが、怖くなくって心に残る感じがします。同じ作者の『やさしい悪魔』もとっても面白いです。」(きんぐさん)
「one more kiss」(講談社)に連載中のホラーマンガ。川口まどかは少女マンガとホラーマンガを執筆しているマンガ家で、絵がおどろおどろしいホラーマンガとは一線を画しているため、比較的ライトな感覚で読めるホラーマンガと言えそうです。また、ストーリー的にも怖いだけでなく、ラブストーリーを絡めるなど、少女マンガのエッセンスを注入し、見事なホラーマンガに昇華させています。

澤井健 「イオナ」
「澤井健の『イオナ』がお薦めです。スーパーモデル並みのルックスを誇る女教師、五十嵐イオナが小学校を舞台に活躍するコメディーで、破天荒な彼女の行動に振り回されながらも少しずつ成長していく子供たちの姿が微笑ましいです。10年以上前の作品ですが、笑えて泣けて、絵もきれいです。『ツルモク独身寮』にハマった人には絶対楽しめます。是非とも一度『イオナ』を手にとってみてください!」(FIGさん)
1990年から「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に連載されていた教師モノ。産休代用教員としてやって来た、若くて超美人、そして破天荒なイオナが巻き起こす騒動と、小学生の心の交流を描いた作品です。絵がキレイで、ストーリーも中性的なため、男女ともに楽しめる作品と言えそうです。ちなみに、「ビッグコミックスピリッツ21」(小学館)に掲載された続編「イオナ 番外編」も存在しますが、単行本化はされていないため、現在では「幻の作品」としてファンの間では語り継がれているようです。

(つづく)

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