イビキに歌が効果的と、英国で治療プログラムを開始。

2005/07/02 10:51 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


あぁ、我が家でも悩みのひとつであります。何故かいつも決まってウォール真木の寝入りばなに始まる、ダンナのイビキ。うるさい。最初は遠慮がちに揺すったりしてみるのですが、本人は熟睡しているのか、なかなか収まらない。その内こっちもムキになって、蹴りを加えるまでに……。それでもほとんど身動きもしないダンナ。何でそんな轟音の中ぐっすり眠れるんでしょうかねっ(怒)?

いびきは、睡眠中の上気道(口や鼻から、気管支までの空気の通り道)の振動が原因だそうです。特に振動しやすいと言われているのが、軟口蓋という箇所。これは上あごの奥、のどの入り口あたりにある柔らかい部分です。これが仰向けになると沈みこんだ状態になるそうで、これが空気の通りを悪くして振動しだすんだとか。しかしイビキだけならまだはた迷惑なだけで済みますが、さらに上気道の開きが悪くなると「睡眠時無呼吸症」という、命にもかかわる疾患になってしまいます。

ダンナの場合はまだこの無呼吸症までにはなっていないのが幸いですが、でも時々あまりにもうるさいイビキをかかれた時には、本気で私の方から「息の根」を止めてやりたくも……。

しかしこの軟口蓋、歌のトレーニングを積んだ人はその筋肉が鍛えられているため、睡眠時にも呼吸を妨げずにいられるのだとか。ってことは三大テノールのホセ・カレーラス、ルチアーノ・パバロッティ、プラシド・ドミンゴなんかは、イビキかかないってことでしょうか?まぁ何はともあれ、この事実に着目したのがイギスは王立デボン&エクセター病院の医療コンサルタント、マルコム・ヒルトン氏。このたび病院内でイビキ治療のために、歌のレッスンを始めたのだそうです。

このプログラムはボランティアの患者100人以上を対象に行われるそう。ヒルトン氏は以前、とある女性声楽教師がイビキに悩む男性にレッスンを施したところその「轟音」が緩和された、という話を聞きそこからヒントを得て、この治療法を考え付いたのだそうです。

ただ、まだこのレッスンは試験的なため、結果が判るのはまだ先のこと。それでも本当に歌を歌うことでいびきが直るなら、ウォール真木もダンナにカラオケでも始めさせようかと思います。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.