映画版「魁!! クロマティ高校」公開に本人が「待った」。

2005/06/29 16:06 Written by コ○助

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「週刊少年マガジン」(講談社)に連載中の「魁!! クロマティ高校」。2002年には第26回講談社漫画賞を受賞、単行本は450万部を突破し、テレビ東京ではアニメ化もされるなど、破竹の勢いの人気ギャグマンガなりが、7月23日からは映画版「魁!! クロマティ高校 THE★MOVIE」が公開される予定なりよ。「絶対に不可能」と言われていたはずの実写化ということで期待も膨らむなりが、公開を目前にして、大きな障害が発生してしまったなりね。

それは、「クロマティ」という名称。この作品の舞台となる「クロマティ高校」の名称は、言わずと知れた元巨人の助っ人選手、ウォーレン・クロマティ氏から取ったもの。不良の溜まる高校とクロマティという名称のミスマッチ感がまた面白さのひとつなりが、この作品名についてクロマティ氏本人が「勝手に名前を使うな」と激怒。代理人によると、クロマティ氏は「青少年のために活動しているのに、自分の名前が不良高校の名前に使われており、憤りを感じる」と怒り心頭のようで、映画の公開差し止めを求める仮処分を東京地裁に申請するというなりよ。

クロマティ氏が単に自分の名前を使われたことに怒っているのではなく、「青少年のために活動しているのに、自分の名前が不良高校の名前に使われている」という点に怒っているのは理解できるところ。基本的にマジメな性格のクロマティ氏なので、笑って受け流すわけには行かなかったのだと思うなり。作品自体は以前から連載、アニメ化とされてきているものなので、「なぜこのタイミングで」という気もするなりが、現在クロマティ氏は野球の独立リーグで日本人だけで構成された「サムライベアーズ」の監督を務めていることから、多くの日本人と接触する中で作品の存在が本人の耳に入ったのかもしれないなりね。

仮処分申請が認められた場合。今回は映画の公開を差し止めるとの申請なので、とりあえず7月23日の公開は難しくなる可能性が高そうなりか。まあタイトルを替えて公開する、という手もあるとは思うなりが、作品内では「クロマティ高校」の名称が頻繁に登場するので、根本的な解決にはならない気も……。もちろん、映画の次は原作やアニメにも何らかの法的措置が取られる可能性は否定できないなりよね。

講談社や配給会社が間に入って、何とか和解の道を模索して欲しいところなりが、作品の根幹に関わる部分がクロマティ氏の怒りの対象となっているだけに、早期の解決は難しそう。映画化が決定し、キャストが発表された段階から、ファンの間では「キャストがツボにハマり過ぎている」と専らの評判で、公開を心待ちにする人が続出している「魁!! クロマティ高校 THE★MOVIE」なりが、しばらくはお預けを喰うことになるかもしれないなりよ。コ○助も映画版の公開を楽しみにしていた一人なので、クロマティ氏の怒りが静まって、無事に公開されることを祈るばかりなり。

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