不振の日本人メジャー選手に複数のトレード話が浮上。

2005/06/29 10:37 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


今年は各球団の日本人メジャー選手受難の年。昨年までの実績とシーズン前の調子を考えたら順当に活躍すると見られていたマリナーズのイチロー外野手やヤンキースの松井秀喜外野手ですら、例年では考えられないほどの打撃不振に陥っているなりよね。また、デビルレイズの野茂英雄投手やメッツに移籍した石井一久投手、昨年は守護神として活躍したホワイトソックスの高津臣吾投手なども総崩れ状態となっているなりよ。

各選手がどの程度の不振に陥っているのか、断片的な情報しか把握していないという人も多いと思うので、6月28日時点での各選手の成績を簡単に見ておくと。

[野手]
松井秀喜(ヤンキース) 76試合、打率.299、9本塁打、57打点
イチロー(マリナーズ) 74試合、打率.293、5本塁打、26打点
松井稼頭央(メッツ)  58試合、打率.234、3本塁打、21打点
井口資仁(ホワイトソックス) 63試合、打率.287、5本塁打、32打点
田口壮(カージナルス) 59試合、打率.280、4本塁打、19打点
中村紀洋(ドジャース) 17試合、打率.128、0本塁打、3打点

[投手]
野茂英雄(デビルレイズ) 16試合、5勝6敗0セーブ、防御率6.29
石井一久(メッツ) 10試合、2勝6敗0セーブ、防御率5.25
高津臣吾(ホワイトソックス) 25試合、0勝2敗8セーブ、防御率5.14
大塚晶則(パドレス) 34試合、1勝3敗1セーブ、防御率3.15
長谷川滋利(マリナーズ) 24試合、1勝2敗0セーブ、防御率4.18
大家友和(ブルワーズ) 13試合、5勝4敗0セーブ、防御率3.50
藪恵壹(アスレチックス) 22試合、4勝0敗0セーブ、防御率4.00

松井秀選手もイチロー選手も、決して悪すぎるという成績では無いなりが、これまでの活躍と比べると明らかに見劣りしてしまうのは事実。シーズンの半分を消化して、松井選手が9本塁打というのはあまりに少ないし、イチロー選手が打率3割を切っているのは目を疑いたくなるなりよね。投手陣は総じて防御率が悪く、特に中継ぎや抑えとして大事な局面で登板する高津投手、大塚投手、長谷川投手あたりは物足りない数字が並んでいるなりよ。日本人メジャー選手にいったい何があったのか……と思ってしまうほど、総崩れに近いカタチになってしまっているなり。

成績が悪ければトレードや解雇が待ち受けている。その点に関してはドライなメジャーなので、早くも複数の日本人メジャー選手にトレードや解雇の報道が出始めているなりよ。例えば野茂投手。今年日米通算200勝を挙げ、現在もチームトップの5勝を挙げるなど、そこそこの結果を残しているなりが、チームの低迷と経費削減の煽りを受けてトレード放出が噂されているなりね。なんでも野茂投手は球団と出来高払いの契約を結んでおり、投球回200イニングに到達すると70万ドル(約7,700万円)を受け取ることができるなりが、これがデビルレイズの財政を圧迫。投球回が200イニングに到達する前に、野茂投手の先発機会を奪い、他球団に放出する準備が進んでいるというなりよ。確かに、野茂投手はチームトップの勝利数を挙げているなりが、防御率の悪さを見ても分かるように、首脳陣からの信頼という面ではイマイチ。それゆえ、トレード要員にさせられてしまうのは、致し方ないことなりか。

また、松井秀選手にも「トレードに出すべきだ」という声が出始めているというなりよ。チームの若返りを図ると共に、今季でFA選手になる松井選手に高額の年俸を支払うなら放出も辞さずという論調なりが、これはヤンキースへの愛着を常に語っている松井秀選手にはキツイ声なりよねぇ。さらに、大リーグ公式ページには7月31日のトレード期限までに移籍する可能性がある選手として、石井投手や長谷川投手の名前を挙げるなど、どの選手も、いつトレードに出されるか分からない状況になってきているなり。

球団が変わることは何も悪いことばかりではなく、復調に向けて心機一転できるというメリットもあるはずなので、仮にトレードに出されるのであれば、各選手が再び好成績を残すためのきっかけになると良いなりね。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.