ソニー、ビデオカメラで15年ぶりに「あおり広告」を展開。

2005/06/28 12:10 Written by コ○助

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「あおり広告」と聞いてもあまりピンと来ない人が多いかもしれないなりが、その言葉が表すとおり、消費者の期待感を膨らませ、新製品に対するワクワク感を演出し、購買意欲をあおる広告のこと。消費喚起を目的とする広告はすべて「あおり」なのではないかと思ってしまいがちなりが、「あおり広告」は婉曲的な表現を使わずに、もっとダイレクトに消費者に商品の利点や魅力を訴えかけるのが特徴なりよ。

1989年に発売した初代パスポートサイズのビデオカメラ「CCD-TR55」以来、ソニーがビデオカメラとしては15年ぶりに「あおり広告」を展開しているのは、7月7日にソニーマーケティングが発売するデジタルハイビジョンカメラ「HDR-HC1」。CMでは発売日の7月7日を意識づけるために、「母は、7月生まれを希望します」「先生。運動会は7月過ぎにしてください」とのコピーを添え、「7月7日。もうすぐハイビジョンで撮れる」とコピーを重ねることで、強烈に発売日が印象に残る内容となっているなりね。発売後はハイビジョンの画質を前面に押し出した、質感などを強調したCMに切り替え、「やっぱりスゴい、ハイビジョン」とさらにダメ押しのコピーを添える予定だというなり。

「HDR-HC1」は、長年ビデオカメラを開発してきたソニーにとって、ターニングポイントになりそうな製品。これまでもハイビジョン画質で撮影できるビデオカメラは存在していたなりが、それらはいずれも30万円近くするもので、民生用というにはほど遠い価格帯だったなりよ。ところが、「HDR-HC1」は実勢価格が17万円前後と、一気に20万円の壁を破って普及価格帯の製品として登場するなりね。17万円前後なら、ひと昔前なら普通にデジタルビデオカメラが販売されていた価格帯。夢のような高画質が、もうすぐそこまで来ているなりよ。

そんな「HDR-HC1」のレビュー記事が、デジタルARENAやITmediaに出ているので、どのような製品なのかを知る意味でも、少し見ておくことにするなりね。

デジタルARENA
「気になる画質だが、これは通常方式のDVを見慣れた目には圧倒的な情報量で、思わずはっとさせるものがある」
「見慣れたアスファルトの道路のつぶつぶした質感のリアルさや、花の撮影では花心に付く花粉のディテールなどの緻密(ちみつ)さに驚かされることの連続だ」
「今後はもっと小さく、安価なモデルが発売されていくことは間違いないだろう。しかし、例えば海外旅行の予定のある人、あるいは小さな子どものいる親など今しか撮影できない被写体がある方は、購入を検討するに値する」

ITmedia
「現時点では、HDV1080i方式で記録したビデオ映像を取り込んで編集、あるいは、DVDへ保存可能な環境が一般的ではないため、DVカメラと比べれば、撮影したハイビジョン映像の活用はいくらか限定される」
「本体機能は一般的な家庭用ビデオカメラと大差ないともいえるが、HDV1080iという撮影フォーマットのおかげで、描写性能は非常に高いといえる」
「現在、家庭用ビデオカメラの選択肢は『HDR-HC1』だけに絞られてしまったといっても過言ではないだろう」

なにやら賛辞が並んでいるなりが、価格と性能、画質のバランスは素晴らしいの一言に尽きるようなりよ。ただ、ITmediaの記事でも触れられているように、ハイビジョン画質の映像をそのまま編集・加工するにはそれなりの周辺機器を必要とするので、今の段階では基本的にはテープに録画して残しておく、という用途が一般的になりそうなりね。

これからビデオカメラを購入する予定がある人は、ソニーの広告のとおり、とりあえず7月7日の発売日を待ってみても良いのでは。これだけ絶賛されているビデオカメラなので、店頭で確認したら一気に虜になるかもしれないなりよ(笑)。コ○助も発売日には量販店に行って、どれくらい凄いのか確認してみようと思うなり。

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