ラッキーピエロ、クジラとヒツジのハンバーガー発売へ。

2005/06/22 05:45 Written by コジマ

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北海道・函館近郊で11店舗を持つローカル・ハンバーガーチェーンのラッキーピエロ。函館では「ラキピ」または「ラッピ」の愛称で親しまれる安くて美味しいと評判の店で、地元出身バンドGLAYの紹介により全国的に有名になったのだ。そのラッキーピエロで、クジラ肉を使った「くじらバーガー」とヒツジ肉を使った「北海道ジンギスカンバーガー」が今月23日から発売されることになったのだ。

今回の新製品は、同チェーンを運営するシルクロードグループが「MYバーガーアイデアコンテスト」と題して全国からアイデアを公募したものを人気投票にかけ、1位と2位だったものなのだ。1位だった「北海道ジンギスカンバーガー」は、地元・北海学園大(札幌市)のゼミが考案し、2位の「くじらバーガー」は、東京都在住の会社員のアイデアなのだとか。

最近、地元大手チェーンの東京などへの進出が話題の北海道名物ジンギスカン。ヒツジ(ラム)肉は、コレステロールが低く脂肪を燃焼させる効果があるという評判が後押ししているのだ。「北海道ジンギスカンバーガー」は、地元スター・大泉洋の母校である北海学園大のゼミが徹底的に議論し、地元らしさを出すために考案したそうなのだ。

一方、「くじらバーガー」は、クジラの赤身を竜田揚げにしたもので、南極海での調査捕鯨で昨年、函館に水揚げされたミンククジラの肉を使っているのだそう。シルクロードグループは当初、1位だけの商品化を予定していたのだけれど、かつての捕鯨基地だった函館らしさにつながるとして販売に踏み切ったのだ。漁が禁止されていない小型クジラのハンバーガーはあるけど、ミンククジラを使ったものは初めてなのだとか。1位の「北海道ジンギスカンバーガー」はかわいそうだけど、2位の「くじらバーガー」に話題が集まっているのだ。

現在、韓国で国際捕鯨委員会(IWC)の年次総会が開かれており、21日には改定管理制度(RMS)の導入と商業捕鯨の再開を求める内容の日本提案が否決されたのだけれど、「くじらバーガー」の発売が、17年間続いている商業捕鯨中断解除への後押しになればよいのだけれど……。逆に反捕鯨国の反感を買ったりして。

2つの新製品は、「北海道ジンギスカンバーガー」が1個350円、「くじらバーガー」が1個380円で、ラッキーピエロ10店で各店1日20個の限定販売なのだ。シルクロードグループの王一郎社長によると、「赤字覚悟」なのだとか。この値段ならさもありなん。どこかの1000円くらいする限定バーガーは少し見習ってほしいのだ。まあ、その分コストがかかっているのだろうけど。

余談だけれど、以前北海道に行ったときに、ラッキーピエロととも感動したのがハセガワストアの「やきとり弁当」。2店とも地元の人に勧められて食べたのだけれど、ラッキーピエロでは一緒に行った友達の意見は分かれていたのだけれど、ハセストの「やきとり弁当」は全員一致で美味いと評判だったのだ。ああ、思い出したら食べたくなってきちゃった。じゅるり。

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