菓子業界に新風吹き込むパティシエ、青木定治氏インタビュー。

2005/06/17 11:27 Written by コ○助

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フランス・パリに「パティスリー・サダハル・アオキ」を3店舗展開するオーナー兼シェフ・パティシエとして、フランス国内はもちろんのこと、母国の日本でもその名は広く知られている青木定治氏。今年3月、東京・丸の内に「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」をオープンした際にはNarinari.comでも話題として取り上げたなりが、その美しいケーキの数々に魅了される人が後を絶たず、「菓子業界に新風を吹き込む」と注目を集め続けているなりよ。以前は元TBSアナウンサーの雨宮塔子の夫と言われることが多かったなりが、最近はすっかり「サダハル・アオキ」の名は認知されるようになってきたなりね。

青木氏は1968年7月1日生まれの36歳。東京・青山のフランス菓子店「シャンドン」を経て1989年に単身フランスへと渡り、パリやスイスのパティスリーで経験を積みながらコンクールに積極的に参加。徐々に実力が認められるようになり、2001年12月に初の店舗となる「パティスリー・サダハル・アオキ」をパリにオープンし、エクレアやミルフィーユなどの定番ケーキに、抹茶やごまといった和の食材をうまく組み合わせることで地元からの支持を獲得。人気パティシエと呼ばれるようになったなりね。青木氏は丸の内に店を構えるまで日本に店を持っていなかったことから、パリまでわざわざケーキを買いに行く女性が続出するほど、その界隈では超人気パティシエとして評判になっていたなりよ。

コ○助も丸の内店で抹茶やごまを使ったエクレアを食べてみたなりが、黒胡麻と抹茶のクリームの味と、サクッとした食感の残るエクレアの生地が絶妙にマッチしていて、「エクレアってこんなに美味しかったか!」と思わず唸る美味さだったなりよ。実際に食べるまでは「東洋の素材を使えば、フランスでもウケるのは当然だよなぁ」と穿った見方をしていたなりが、そんな自分が恥ずかしくなるくらい、実に美味しいエクレアだったなりね。
そんな青木氏が日経流通新聞のインタビューに答えているなり。自信のケーキに対する哲学などについて語っている、なかなか興味深い内容なのでチェックしておくことにするなり。

「歴史あるブランドはどこも接客が第一。作りっぱなしではなく、商品をお客に手渡す部分にも気を入れて」
「職人は金もうけのことばかり考えるようになったらおしまい。毎日仕事をこつこつやることが不動の地位を作る」
「日本人はやわらかなムース菓子が好きですが、私の勝負する分野ではない」
「カウンターごしにお客と向き合い、厳選した素材を使い、『どうだ』とばかりに出す。客が週に何度でも通ってしまうような寿司屋が目標」

とにかく青木氏は職人気質な人のようで、自分の世界観を大切にすることから丸の内店の開店前にはちゃんとした告知もせず、雑誌やテレビの取材もすべて断っていると言うなりよ。最近はスイーツブームに乗ってメディアへの露出が激しいパティシエも多いなりが、青木氏は対極的な考え方と言えそうなりね。

「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」のケーキは1個500〜700円程度とかなり高額な部類に入るなりが、一度は食べておいて損はなし。東京を訪れる機会があれば、ぜひ「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」に足を伸ばしてみて下さいなり。ケーキに対する見方が変わるかもしれないなりよ。

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