ケータイ小説の「女王」が企業から注目される理由。

2005/06/11 21:51 Written by コ○助

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巷ではよく「人気のケータイ小説を文庫化」といった話題を見かけるなりが、どうもコ○助の周囲には「読んだこともないし、興味もない」という人ばかり。聞けば女子高生や20代の女性の間で人気を呼んでいるというので、世代がズレているコ○助を含む周囲の人々の反応が鈍いのは仕方がないことなのかもしれないなりが、幅広い年齢層のNarinari.comの読者の皆さんはどうなりか? 

ケータイ小説の過去最大級のヒット作として有名なのは、映画やドラマ、マンガ化もされた「Deep Love」(Yoshi著)。援助交際をする少女アユを描いた物語なりが、過激な性描写と、ライトな人物描写によるストーリー展開には賛否両論ではあるものの、主人公の少女と同年代の女子高生からは人気を集めていたなりよね。コ○助はチラッとドラマ版を見たのと、ヤングマガジンに連載しているマンガ版に一応目を通しているなりが、全く心に響くものが無いなりねぇ(笑)。まあこれは単にジェネレーションギャップなのかもしれないので、理解しよう、しようとは思うなりが、感覚の問題なので、なかなかその溝を埋めるのは難しい作業なり。

そんなケータイ小説の分野で、「女王」と呼ばれるほど人気なのが内藤みかという作家。単に作家としてのファンに愛されているだけでなく、企業からも注目されているというなりよ。その理由について本人が語っているインタビュー記事がITmediaに出ていたので簡単に見ておくことにするなりね。

「私の小説を読んでいるのは、20代から30代の女性が多い。そういう女性は、(アダルトな描写が含まれる)本を持っていたら恥ずかしいので読みたくても読めない場合がある。携帯書籍なら、ブツが家にないし、彼氏に見つかることもない」
「(アクセスは24時台に集中しているので)夜、寝る前のひそやかな楽しみになっているのではないか」
「(企業からは)半年とかの期間で連載をして、ユーザーを引っ張りたい、と言われる。うちの商品に絡めたケータイ小説を書けないか? といわれることもある。例えば、化粧品をテーマにした作品とか……」

もともと内藤みかは官能小説をスポーツ新聞などに連載していた作家だったため、人気に火が付いた作品「いじわるペニス」も官能的な作品だったようなりよ。でも、その後普通の小説を書いてみたら、これもまたヒットするようになり、今では「女王」と呼ばれるほどになった、ということなりね。

企業が注目しているのは、ケータイサイトのビジネスモデルが徐々に月額課金モデルから広告モデルに移行している中で、自社サイトの魅力を高める手段のひとつとしてケータイ小説に白羽の矢を立てているから。魅力的なコンテンツを揃えて、ポータル化することで、一度掴んだ顧客をリピーターに変えようという試みが、いろいろなケータイサイトで行われているなりね。ケータイ小説はそんな流れにマッチしたコンテンツとして注目されている、というわけなり。

ケータイ小説に関してはコ○助はノーマークだったなりが、これからまだまだ伸びる可能性を秘めているのは確かなので、少し研究してみることにするなり。

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