エベレスト山頂で“最高”の結婚式。

2005/06/04 08:10 Written by コジマ

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日本におけるヒップホップ、ラップ界の草分け、スチャダラパーが人気絶頂だった頃のアルバム「5th wheel 2 the corch」の3曲目に収録されている「ノーベルやんちゃDE賞」のなかに、「チョモランマに登り文字通り、最高の挙式を敢行し…」という歌詞があるのだけれど、本当に歌詞のまんま、エベレスト(中国名チョモランマ、ネパール名サガルマーター)で結婚式を挙げたカップルが登場したのだ。

「最高の挙式」を敢行したのは、花婿23歳、花嫁24歳のネパール人カップルで、ともに登山関係の仕事をしているのだとか。登山者の案内をするシェルパか何かかな。5月30日に総勢45人のパーティーでアタックし、頂上の厳しい条件のなか、10分間の短い結婚式を行ったとのこと。エベレストは、チベット仏教やヒンズー教、またシェルパ族の間では宗教を超えて神聖なものとされており、2人がいずれの教徒であるにせよ、本当に「最高」の結婚式だったのは間違いないのだ。CNNの記事によると、過去にエベレスト山頂で結婚式を挙げたカップルがいるかどうかは不明とのこと。

エベレストというと、冒険家・植村直己の「世界で最も高いところにあるゴミ捨て場」という言葉が示すように、登山隊が残していったゴミが山のようにあることで有名(ほとんどが日本、中国、韓国などのアジアの登山隊が捨てているのだとか)だけれど、1999年に7大陸最高峰世界最年少登頂記録を達成した登山家・野口健(現在のタイトルホルダーは、先日エベレストに登頂した20歳の米国人女性ダニエル・フィッシャーさん)が2000〜03年の4年間、清掃登山を行ったのだけれど、すべて回収できたわけではないのだ。また、登頂に失敗した登山家たちの凍死体も100体ほど未回収のまま放置されているのだとか。

ちなみに野口健は現在、富士山を世界遺産にすべく清掃活動に励んでいるのだ。

極限の状況とゴミの山、そして凍死体がころがっているなかで挙げる結婚式……。いくら神聖な場所とはいえ、このカップルはとってもタフなのだ。架空の話だけど、この2人と同じ「最高の挙式を敢行」したスチャダラパーの「ノーベルやんちゃDE賞」に登場する、日本で3人目の同賞受賞者・静岡の小松伸郎さんの行動を記すと、

 ・とにかく意味なくダッシュ
 ・勝手なメロディーでヒット曲を歌う
 ・中高通じて私服で通学
 ・長髪ピッチャーとしても名を馳せる
 ・ギター1本で渡米、4日で帰国
 ・リリー博士(映画「アルタード・ステイツ」のモデル)に共感
 ・ビート板で琵琶湖横断
 ・25歳の春にカミングアウト(のちにただのカッコつけと判明)
 ・チョモランマに登り、文字通り最高の挙式を敢行
 ・今日までに22か国において新聞配達を経験

と、はちゃめちゃなのだ。今回結婚式を挙げたカップルも、こんな行動をしてたりして(笑)。

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