日本も舞台になった映画「キル・ビル」（Vol.1、Vol.2）以降、次なる新作の登場を心待ちにしているクエンティン・タランティーノ監督ファンは多いと思うなりが、以前から製作が明らかになっていた「イングロリアス・バスターズ（Inglorious Bastards）」の出演者が徐々に明らかになってきたなりよ。「レザボアドッグス」のハーヴェイ・カイテル、「パルプ・フィクション」のジョン・トラボルタ、「ジャッキー・ブラウン」のパム・グリア、「キル・ビル」のユマ・サーマンなどなど、クエンティン・タランティーノ監督の作品は、キャストも個性派を揃えることでおなじみなりが、「イングロリアス・バスターズ」のキャストもなかなかの個性派揃いのようなり。

と、その前に。現在までに判明している「イングロリアス・バスターズ」のストーリーと舞台を見ておくと。舞台になるのは第二次世界大戦中のフランス。ナチス・ドイツとの戦いの中で捕虜になった人々をアメリカ兵が救助に向かう……というストーリーになるというなり。これだけ聞くと「すわ！ タランティーノが感動モノの戦争映画を作るのか！？」と思ってしまうなりが、全くそんなわけがなく（笑）。どうやらアクション映画になるようなりよ。また、判明しているキャストの名前を見るだけで、大まじめな映画にはならないニオイがプンプンに漂っているなりね。

と、いうわけでキャストを見ておくと。（※カッコ内は過去に出演したタランティーノ作品）

・マイケル・マドセン（レザボアドッグス、キル・ビル Vol.2）
・ティム・ロス（レザボアドッグス、パルプ・フィクション）
・アダム・サンドラー（初出演）
・エディ・マーフィ（初出演）

過去のタランティーノ作品に出演しているマイケル・マドセンやティム・ロスは良しとして、このキャストで気になるのはやはりアダム・サンドラーとエディ・マーフィの両人。現代のアメリカを代表するコメディ俳優のアダム・サンドラーと、1980〜90年代にかけてヒットを連発し、最近再び復活の兆しが見えるエディ・マーフィの競演を、クエンティン・タランティーノ監督がどう料理するのかは興味をそそるなりよね。

ちなみに、これまでのタランティーノ作品を振り返って見ると、本来ならばエディ・マーフィのポジションはサミュエル・L・ジャクソンが担うのが正しいような気も。でも、「スターウォーズ」シリーズに出演する超大物になったサミュエル・L・ジャクソンは出演料が高すぎた……なんてこともあるのかな、と邪推してみたり。まあエディ・マーフィも脇に回ってどんな存在感を示してくれるのか楽しみなので、これはこれで正解だと思うなり。

日本での公開はまだ当分先の2006年なりが、「イングロリアス・バスターズ」の前に、フランク・ミラー監督やロバート・ロドリゲス監督と競作し、先のカンヌ国際映画祭にも出品された「シン・シティ」が2005年中に公開される予定。なので、「タランティーノが足りない！」と嘆いているファンは「シン・シティ」でタランティーノを補充しつつ、首を長くして「イングロリアス・バスターズ」を待ち続けて下さいませ。