オリバー・ストーン、飲酒運転などで逮捕。

2005/05/30 00:49 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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「プラトーン」、「7月4日に生まれて」、「ニクソン」、「JFK」など、社会派の作品で知られるオリバー・ストーン。ベトナム戦争の傷跡や、政治の裏側といった、重いテーマを得意とする映画監督です。

ストーンは1946年、NY生まれ。エール大学在学中に自ら志願してベトナム戦争で従軍しました。除隊後、今度はニューヨーク大学で巨匠マーティン・スコセッシの下で映画作りのノウハウを学びます。ホラー映画で監督デビューした後、1978年の「ミッドナイト・エクスプレス」でブレーク。同作品でアカデミー脚本賞を受賞しました。

ところがその後数年はまったく作品が振るわず、その頃から酒とドラッグに頼るようになってしまったとか。そのスランプから立ち直り、1986年の「プラトーン」でアカデミー監督賞を得るまでになった後も、薬物などから足を洗えず、1999年には飲酒および薬物乱用で逮捕されることに……。その時は減刑と引き換えに、依存症の更正プログラムに参加することを約束しました。

しかしこれでめでたし、めでたしとは行かなかった模様。CNNなどが伝えたところによると、今月28日にまたもや飲酒運転と薬物処理の疑いで再逮捕されてしまったのです。ビバリーヒルズのサンセット通りで深夜交通取締りをしていた警察官が、運転席のストーンが酒臭いことに気付き、さらに車内を調べたところ違法薬物らしき錠剤を見付けたとか。監督はその場で逮捕。翌朝、保釈金15,000ドル(日本円で約160万)を支払い釈放されたそうですが、それにしてもそんな大金でもポンと出せるところが、さすがハリウッドって感じですね(笑)。

ところで日本でストーンの様な著名人が酔っ払い運転や薬物所持で逮捕されたりしたら、それこそ大騒ぎ。謝罪会見で涙を流しながら謝ったり、活動を当分自粛したりといった流れになりますよね。でも(有名人が逮捕されるなんて日常茶飯事な)アメリカでは今回のようなニュースでもあまり騒ぎになりません。大抵「ふーん」程度で終りです。これも「さすがハリウッド」ってことなんでしょうか?

話がそれてしまいましたが、以前は年に何本も作品を発表していたストーン監督。最近はめっきりその数も減ってしまいファンも寂しい思いをしていることでしょう。今回の逮捕を教訓に、ぜひまっとうな生活を送るようにしてもらいたいものです。

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