うわああ！すでに｢懐かしい｣といった感のあるスパイス･ガールズですよ。90年後半に一世を風靡した彼女達も、98年にジンジャー･スパイスことジェリ・ハソウエルが突如グループを脱退したころから人気が下火に。その後は一体どうしていたのかと思ったら、ここにきて急に再結成の噂が立ち始めました。

ただしこれは英国での慈善コンサートへの出演と、一発モノの企画のようです。有名アーティストが集うチャリティー･イベント｢ライブエイド｣が7月にロンドンはハイド･パークで開かれるのですが、それに対しての出演を主催者側がスパイス･ガールズに打診したのだそうで。でもこれを機会にその後またグループとしての活動を再開したとしたら面白かもしれません。

調べてみるとスパイス･ガールズの元メンバーの5人は解散後もいろいろ活動していたようですね。中でもメディア露出度が一番高いのが、やはりポッシュ･スパイスことヴィクトリア･ベッカムでしょうか。セレブ同士の夫婦（ご主人はいわずと知れたデヴィット･ベッカム）とあって、パパラッチからは常に追いかけられている存在。

で、他のメンバーはといえば、それぞれにアルバムをリリースしたり、と音楽活動を続けているらしいのですが、今でもそれなりの成功を収めているのはエマ･バントンのみ。残りのメンバーは女優やモデルなどにも挑戦しているものの、スパイス･ガールズ全盛期のころの話題性とは比べ物にならないほど静かです。

ちなみに5人の｢その後｣はこんな感じ。

【ベイビー･スパイス】エマ･バントン
5人のメンバーの中でも、もっとも愛くるしいイメージのバントン。2001年にソロ･アルバムを出すが、これといってパッとせず。しかし日本未発売のセカンド･アルバムが本国イギリスのみならず、アメリカでもなかなかの売れ筋となった。元アイドルというイメージを捨て、大人のしっとりとした歌唱力が評価された模様。

【ポッシュ･スパイス】ヴィクトリア･ベッカム
本業の歌手活動はパッとしてませんが、夫婦そろってのセレブ度はたぶん英国ではNO.1なのではないでしょうか。ゴシップ系やファッション系の雑誌では常連。モデルや女優業など幅広く活動していますが、3人の息子を育てるパワフル母さんでもあります。

【ジンジャー･スパイス】ジェリ・ハリウェル
スパイス･ガールズ時代は、イケイケなファッションと気の強そうな言動がトレードマークだったハリウェル。人気絶好調のスパイス･ガールズからの突然の脱退も、ある意味彼女らしい行動だったかと。ソロ活動ではぐっと落ち着いた大人っぽい雰囲気でイメチェン。

【スポーティ･スパイス】メラニー･クリスホルム
たぶん5人の中では歌唱力が一番あったような。いち早くソロ活動を始め、ファースト･アルバムは英国で200万枚の売り上げ。スパイス･ガールズのお得意フレーズ｢ガール･パワー｣を意味する刺青｢女力｣がチャーム･ポイントだった（？）。

【スケアリー･スパイス】メラニーー･ブラウン
98年に結婚･出産をするものの、ご主人だったダンサーの男性とは15ヶ月で破局。その後は音楽活動の他にミュージカル｢レント｣に出演が決定し、NYでの公演でステージに立ちました。

とまあ、調べてみるとこんな近況が判りました。こう言っては何ですが、解散当時は｢元スパイス･ガールズ｣としてのステイタスがまだ残っていて、アルバムの売り上げもまぁまぁだったものの、その後は音楽活動が行き詰ってしまったメンバーがほとんど。今回の慈善コンサートをチャンスに人気のぶり返しを狙っているのかもしれません。過去のキャピキャピ感は無いでしょうが、ぐっと大人っぽくなったスパイス･ガールズってのも、もしかしたら大当たりになるかも。ありえないことではないので、頑張ってもらいましょう。