「ランナウェイ ブライド」が虚偽の罪で起訴される。

2005/05/27 09:30 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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数日後に招待客が600人という盛大な結婚式を控えていた花嫁が突如行方不明に。ジョージア州アトランタの郊外に住む、ジェニファー・ウィルバンクスさんは、4月26日にジョギングのために自宅を出てから忽然と姿を消してしまったのです。

彼女が裕福な家庭出身ということで、あわや誘拐か?と大騒ぎ。地元では警察やボランティアが必死で彼女の行方を探しました。騒ぎはどんどん大きくなり、ニュースは全米のみならず海外でも取り上げられるほどに。

ところが、このミステリーは3日後あっけなく終りを告げます。当の花嫁が身内に電話をかけ、ニューメキシコ州にいることを伝えたのです。知らせを受け出動した警察がジェニファーさんを保護し、身の安全を確認。ジェニファーさんにはこれといった怪我もなく、めでたしめでたし。

これで一応の解決をみたと思われた失踪事件。しかしながら、さらなる騒ぎが待っていたのです。最初は警察に「誘拐されて性的暴行を受けた」と訴えていたジェニファーさんですが、直ぐにそれは狂言だったと告白したのです。何かを重大な決心して、その後に怖気づき逃げ出してしまうことを英語で "Cold Feet" (冷たくなった足)と言うのですが、彼女の場合もまさにこれでした。しかもジョギング中にいなくなるあたり、正真正銘の「ラナウェイ ブライド」じゃあありませんか。

数日後ジェニファーさんは第三者を介して人々に謝罪、さらに数日後には「心と体調の治療のため」に医療クリニックに入院、とお騒がせは続きます。ちなみに今回の逃亡の前にも万引きなどの前科のある彼女は、以前から問題を抱えていたようですね。何はともあれ、今回の事がここまで大きく報道されたショックもあったのではないでしょうか。

たぶんジェニファーさんとしては、今後はメディアに登場することもなくひっそりと暮らしていくのが理想なんでしょうが。しかし受難は続くのです。警察に虚偽の通報と供述をしたとして、なんと起訴されてしまったのだとか。これが有罪として確定すると、最高6年間の刑務所暮らしだそう。結構重罪なんですねぇ。

……逃亡は得意だと証明(?)したジェニファーさんですが、さすがに刑務所からは逃げ出せません。

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