コ○助も大好きなドラマ「タイガー＆ドラゴン」が絶好調な、脚本家・演出家・映画監督・俳優のクドカンこと宮藤官九郎。彼がギターを担当するロックバンド「グループ魂」は、楽しい楽曲だけでなく舞台のノリで行われるコント満載のライブで一部熱狂的なファンの心を捕らえて離さないのだけれど、このたび、レコード会社移籍とともに公式サイトが開設されたのだ。

グループ魂は、「タイガー＆ドラゴン」に出演中の劇団「大人計画」の看板役者、“暴動”こと阿部サダヲ（ボーカル、ツッコミ）、同じく大人計画の“破壊”こと宮藤官九郎（ギター）、これまた大人計画の“バイト君”こと村杉蝉之介（大道具、ボケ）、阿部サダヲの高校時代の同級生“小園”こと小園竜一（ベース）、ソングライティング担当の“遅刻”こと宮澤タク（ギター）、劇団「ナイロン100℃」所属の“石鹸”こと三宅弘城（ドラム）、前回の大人計画の舞台「イケニエの人」（脚本：松尾スズキ）で主役を務めた“港カヲル”こと皆川猿時（MC）の7人編成。

ライブのコントで使うスリッパがトレードマークで、結成が1995年、メジャーデビューは2002年と、けっこうなキャリアを持っているのだ。まあ、平均年齢37.5歳だし。インティーズ時代には、日本テレビ系列の「笑点」にも出演したことがあるのだとか。

「ライブごとに台本を書いている」というクドカン演出のコントとストレートで“バカ丸出し”の詞、フロントマンの阿部サダヲらのハイテンション・パフォーマンス、そして皆川猿時のおもしろエロトークで、ファンの心をがっちりつかんでいるのだ。かといってコミックバンド一辺倒なわけでもなく、ソングライティングを担当している宮澤タクは、ドラマ「マンハッタンラブストーリー」の主題歌「ラブラブ・マンハッタン」をはじめ、映画・ドラマ「木更津キャッツアイ」、映画「真夜中の弥次さん喜多さん」などのクドカン作品の劇中歌作曲で、腕前は実証済み。華も実も、そして笑いもある、なかなか侮れないバンドなのだ。

公式サイトのつくりは、トップページにメンバーの似顔絵（港カヲルの衣装は開くたびに変わるのだ）と簡単な紹介、お決まりのバイオグラフィー、ディスコグラフィー、BBS、最新情報、ライブ情報、サイト制作者の日記、メール配信など少々ベタなものの、ファンにとっては貴重な情報源になるのだ。だけど、BBSの書き込みは現時点で2件と、ちょっと寂しいスタートになってしまっている。

レコード会社もミディからキューンレコードに移籍して、7月27日に「竹内力」に続く2枚目のシングル（アルバムは3枚も出しているのに…）「本田博太郎〜magical mystery UPAAAAAAAAA!!!!!〜」の発売も決定。メンバーが多数所属している大人計画やクドカン個人の活動同様、要注目なのだ。