2年目で才能開花した、故障知らずの阪神の鳥谷敬内野手。

2005/05/25 15:43 Written by コ○助

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最近あまり阪神の話題を取り上げていなかったので、たまにはちょっとした小話を。早稲田大学1年のときからレギュラーを獲得、2年のときには最速の三冠王獲得、4年のときには早稲田大学初の全勝優勝に大きく貢献と、まさに東京六大学のスターだった鳥谷敬内野手が「ゴールデンルーキー」として自由獲得枠で阪神に迎え入れられたのは2003年オフのこと。複数球団による争奪戦の末に阪神を選んでくれた鳥谷選手に対し、当時阪神ファンは歓喜していたなりよね。

ところが、ルーキーイヤーの昨年は2003年優勝時の不動のレギュラーだった藤本敦士内野手を押しのけてレギュラーの座を与えられ、それにも関わらず成績が伴わなかったことで一部の阪神ファンが反発。藤本選手も実力と人気を兼ね備える選手なので反発が出ることは予想されたことではあるなりが、当初予想されていた以上に鳥谷選手がプロに適応できなかったことが、反発に拍車をかけていたなりね。

でも、今年の鳥谷選手は昨年とは別人のように活躍しているなりよ。オープン戦の頃からその変貌ぶりは阪神ファンの間では話題となっていたなりが、今年はシーズンに入ってから、特に交流戦が始まってからは結果が伴ってきているので、阪神ファンの多くは鳥谷選手の成長に目を細めているなりね。5月25日現在の成績は、開幕から全試合に出場し、打率.304、0本塁打、6打点、4盗塁。打率はチームでは赤星憲広外野手(.352)、金本知憲外野手(.331)に次ぐ3位で、セ・リーグでも11位にランクイン。一発がないので派手さは無いなりが、下位打線から始まる攻撃の起点として、渋いバッティングを披露しているなりよ。

そんな鳥谷選手なりが、夕刊フジの記事によれば、球団内では大きく進歩した打撃だけでなく、体力面への評価もうなぎ上りなのだとか。続木敏之トレーニングコーチは鳥谷選手の体力面について「身体的にはスーパースターだよ。若いし、酢やサプリメントを飲むなど自己管理もよくできているが、何よりフィジカルがタフ。金本に匹敵するよ」と評しているほどなりね。また、岡田監督が現役の頃から選手を見続け、「モミの杉田」の異名を取る阪神の名物トレーナーの杉田氏も「キャンプから『マッサージしてください』といってこないのは鳥谷ぐらいや。大したもんやで」と絶賛。一流選手の証明であるタフさに太鼓判を押しているようなり。これは大学時代から「スーパースター」で在り続けたがゆえに、自己管理の意識がほかの選手に比べて高いからなのかもしれないなりね。

入団時は「阪神のショートは10年安泰」と言われたものなりが、この成績がずっと続けられれば、その言葉も現実味が帯びてくるもの。2年目で打率3割以上、全試合出場という成績を残すことができれば、来年以降どこまで成長するのか楽しみになってくるなりよね。昨年の批判に耐えながら1軍に帯同させて起用を続けた岡田監督の方針が正しかったと言わざるを得ないなりが、その才能が開花した以上、さらに才能を伸ばしてあげられるような環境を整えてあげて欲しいものなり。シーズンはまだ中盤。鳥谷選手の今後の活躍にもぜひ注目して下さいませ。

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