米で増加する新手のネット詐欺「ファーミング」。

2005/05/19 09:07 Written by コ○助

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今年に入ってからチラホラと耳にするようになった「ファーミング(pharming)」という新手のネット詐欺。「フィッシング」などのネット詐欺に比べるとまだまだ一般の認知度は低いなりが、アメリカを中心にこの名前を目にする機会が増えているようなりよ。日本ではまだ具体的な被害報告は出ていないなりが、今後「フィッシング」と同様に警戒するべき詐欺に成長する可能性があるなりね。

「ファーミング」の手口は次のようなもの。まず、ウイルスやトロイの木馬、スパイウェアなどを通じてパソコンに悪意あるコードを送り込み、IPアドレスとドメイン名を正しく対応させるためにパソコン内に用意されているホストファイルを勝手に書き換えてしまうなりね。すると、ユーザーが正規のURLのサイトにアクセスしたとしても、リダイレクトで偽装ページへと飛ばされてしまう、という仕組みなりよ。

具体的には、ホストファイルを書き換えられたユーザーが、銀行のホームページにアクセスしようと自分で正規のURLを打ち込んでアクセスしたのに、知らないうちに偽装ページに飛ばされ、そのことに気が付かずに口座番号やパスワードなどの情報を入力してしまう、という流れなりね。この時、ブラウザのURL欄には自分で打ち込んだ正規のURLが表示されているので、偽装ページだと気が付きにくいというのが「ファーミング」の特徴なり。

手口を見れば分かるように、「ファーミング」も「フィッシング」と同様に個人情報を抜くのが目的。「フィッシング」はスパムメールを使って偽装サイトにユーザーを導くのが主流だったなりが、それが巧妙化したのが「ファーミング」といった感じなりか。「フィッシング」は頑なに無視を決め込んでいれば良いなりが、「ファーミング」は自分が気が付かないうちにホストファイルを書き換えられる可能性があるので、数段厄介な詐欺と言えそうなりね。

そんな恐ろしい「ファーミング」なりが、防ぐ手段としてはやはり日頃からウイルス対策をしっかりと取っておくこと。今までウイルス対策は「自分のパソコンを守るため」だったなりが、これからは「自分の財産を守るため」に、より重要なものになって行きそうなりよ。ウイルス対策をしていない人はまだまだ多いなりが、大きな被害を受ける前に対策ソフトの導入をオススメするなり。皆さんお気を付けて。

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