そろそろ各社から夏商戦向けの新端末が発表される時期になってきたなりが、NTTドコモからは「901i」シリーズの後継となる「FOMA 901iS」シリーズが発表されたなり。ラインアップは富士通製の「F901iS」、NEC製の「N901iS」、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P901iS」、シャープ製の「SH901iS」、三菱電機製の「D901iS」の5機種。個々に機能アップを図っているのはもちろん、「901iS」シリーズ共通のスペックもグッと引き上げられているなりよ。

まずは簡単に「901iS」シリーズの特徴をまとめておくと。

・「おサイフケータイ」に標準対応（全機種）。
・「音楽再生機能」を搭載（全機種）
・「遠隔ロック」機能と「ICカードロック」機能を搭載（全機種）。
・PDFファイルの閲覧ができる「PDF対応ビューア」を搭載（全機種）。
・より広範なエリアで通話可能な「FOMAプラスエリア」に対応（全機種）。
・「自動時刻補正機能」を搭載（D901iS、F901iS、P901iS）。
・「メニューアイコン一括設定機能」を搭載（N901iS、P901iS、SH901iS）。
・「フルブラウザ機能」を搭載（N901iS）。

前モデルの「901i」シリーズでは、ラインアップ5機種の中で「おサイフケータイ」に対応していたのは「F901iC」「N901iC」「SH901iC」の3機種だったなりよ。型番にもiモードFeliCa対応を意味する「C」が付き、ほかの端末と区別されていたなりが、「901iS」シリーズからは標準機能として全機種に搭載、型番からも「C」が消えたなりね。「おサイフケータイ」で使える電子マネーの「Edy」は、その発行枚数が1,000万件を突破。今後auやボーダフォンも対応予定と、いわば「業界標準」の地位を確立しただけに、「901iS」シリーズへの標準搭載によってさらなる普及への弾みになりそうなりね。

「おサイフケータイ」と共に注目すべきは「FOMAプラスエリア」に対応したこと。これまでFOMAでは利用されてこなかった800MHz帯をエリアとして加えることで、新たに山間部などでもFOMAを利用することができるようになったなりね。とかく「通話エリアが狭い」との批判を受けてきたFOMAだけに、これは使い勝手を向上させる大きな改善と言えそうなり。

それでは各機種のスペックや特徴を簡単に見ていくと。

［F901iS（富士通製）］
・2.4インチ、約26万色表示可能なTFT液晶。
・オートフォーカス対応の204万画素CCDカメラ。
・外部メモリはminiSD。
・富士通伝統の「指紋認証機能」。
・端末を閉じるだけでメールなどの閲覧をロックできる「開閉ロック機能」。
・本体色はアークティックホワイト、ルピーレッドマイカ、グラファイトブラックの3色。

［N901iS（NEC製）］
・業界最大級の2.5インチTFT液晶「モバイルシャインビューEX液晶」。
・100万画素（記録画素数200万画素）のスーパーCCDハニカム。
・NTTドコモのiモード端末初のフルブラウザ搭載端末。
・外部メモリはminiSD。
・「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」をプリセット。
・本体色はエナメルホワイト、クラレットピンク、スピリットブラック、アトランティックブルーの4色。

［P901iS（パナソニック モバイルコミュニケーションズ製）］
・2.2インチ、約6万5000色表示可能なTFT液晶。
・202万画素のνMaicoviconカメラ。
・外部メモリはminiSD。
・重量115グラムは「901iS」シリーズ最軽量。
・背面液晶でカスタムジャケットのデザインとリンクしたLEDを表示。
・音楽再生向けに低音域を強調する「S-XBSモード」や周囲への音漏れを抑える「トレインモード」を用意。
・「ファイナルファンタジーII」をプリセット。
・カスタムジャケットに対応（別売りで11種類用意）。
・本体色はシルバー＋GEKKA、ブラック＋スモーク、レッド＋ディンプルの3色。

［SH901iS（シャープ製）］
・2.4インチ、約26万色表示可能なモバイルASV液晶。
・オートフォーカス対応の316万画素CCDカメラ。
・動画撮影用の手ぶれ補正機能。
・液晶が回転する回転2軸機構を採用。
・外部メモリはminiSD。
・テレビなどのAV機器に繋ぎ、本体内のminiSDに録画が可能。
・本体色はブラックコスモ、シルバーサンド、ブルーストリーム、ホワイトアイスの3色。

［D901iS（三菱電機製）］
・2.4インチ、26万色表示可能なTFT液晶。
・オートフォーカス対応、200万画素（記録画素数400万画素）スーパーCCDハニカム。
・外部メモリはminiSD。
・本体色はクォーツブラック、ラピスシルバー、ガーネットピンクの3色。

機能的な目新しさでいうと、フルブラウザ＆「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」＆2.5インチ液晶が搭載された「N901iS」と、日本の携帯電話では初めて記録画素数400万画素を実現した「D901iS」、カスタムジャケットの進化形を提案する「P901iS」が注目端末といった感じなりか。いずれも価格は高くなりそうなりが、機能的には3万円台でも決して損するような内容では無さそうなりよね。

「901iS」シリーズは結構気合いの入ったラインアップ。まだFOMAに切り替えていないユーザーを移行させるだけの力を持つ、魅力的なシリーズとなっているなり。コ○助もちょっと「N901iS」欲しいかも……。