来年3月に野球の国別対抗戦、16の国と地域が参加へ。

2005/05/13 01:31 Written by コ○助

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たびたび議題に上がりながら、開催が先延ばしになってきた野球の国別対抗戦。これまで「スーパー・ワールドカップ」の名称で来年3月の開催に向けて各国間で調整が行われていたなりが、「ワールド・ベースボール・クラシック」に名を改め、スケジュール通り開催されることが正式に発表されたなり。メジャーリーガーを含めた各国のプロ選手がすべて参加する予定の「最強国決定戦」。野球の国際化に向けて、ようやく具体的な動きが見えてきたなりね。

野球の国別対抗戦というとオリンピックや野球W杯(今年9月にオランダで開催)があるなりが、オリンピックは開催時期などの問題もあり、メジャーリーグからは選手が派遣されない中途半端な国別対抗戦だったなりよね。野球W杯もアマチュア選手主体のチーム構成で「最強国決定戦」とはちょっと趣が異なるもの。その点、今回発表された「ワールド・ベースボール・クラシック」はメジャーでプレーする各選手が、それぞれの母国に戻って戦うという、野球ファンにとってはたまらない大会になりそうなりね。

具体的な大会の概要については7月に改めて発表されるようなりが、現時点で判明しているおおまかな開催方法やスケジュールを確認しておくと。

[概要]
・2006年の第1回、2009年の第2回以降は4年に一度のペースで開催
・参加国は北米、南米、欧州、アフリカ、アジア、オーストラリアなど16の国と地域
・代表チームは各27人
・メジャーリーグの選手もすべて参加
・1次リーグは4チームずつ4組で構成
・各組の上位2チーム(計8チーム)が2次リーグに進出

[日程]
2006年3月3〜5日 韓国、台湾、中国との1次リーグ(東京ドーム)
2006年3月13〜15日 2次リーグ(アメリカ)
2006年3月18日 準決勝
2006年3月20日 決勝

ちなみに、メジャーリーグ全30球団の所属選手は4月現在で829人。このうち30%程度は、アメリカ以外の国や地域からの出身者なりよ。アメリカ以外のメジャーリーグへの人材輩出国としてはドミニカ共和国が最多で、昨年エンゼルスを18年ぶりの地区優勝に導いたウラジーミル・ゲレロ外野手(エンゼルス、2004年ア・リーグMVP)やサイ・ヤング賞を3回も受賞しているペドロ・マルチネス投手(メッツ)、8年連続二ケタ勝利のバートロ・コロン投手(エンゼルス)、4年連続30本塁打以上というメジャー屈指の強打者アルバート・プホルス内野手(カージナルス)、メジャー最高の遊撃手とも評価されるミゲル・テハダ内野手(オリオールズ)、昨季ワールドシリーズを制したレッドソックスの主砲マニー・ラミレス外野手&デビッド・オルティズ選手(レッドソックス)、広島を経てメジャーで打撃開眼したアルフォンソ・ソリアーノ内野手(レンジャーズ)、通算578本塁打を放つサミー・ソーサ外野手(オリオールズ)などがいるなり。かねてからドミニカ出身者だけでチームを編成すれば、アメリカにとっては最大の難敵になると言われているほどの実力国なりね。

次点はベネズエラ。昨年20勝を挙げてサイ・ヤング賞を受賞したヨハン・サンタナ投手(ツインズ)をはじめ、常時150キロ以上を投げるメジャー注目の中継ぎ投手のフランシスコ・ロドリゲス投手(エンゼルス)、昨季のヤンキースの正二塁手にして現在は松井稼頭央内野手の同僚のミゲル・カイロ内野手(メッツ)、今季ア・リーグ首位打者争いを演じているカルロス・ギーエン内野手(タイガース)、長年ベネズエラ出身のスーパースターとして活躍するエドガルド・アルフォンゾ内野手(ジャイアンツ)、4年連続30本塁打、100打点を記録したホワイトソックスの主砲マジリオ・オルドニェス外野手などがいるなり。ドミニカにはやや劣るものの、メジャーリーグのスーパースターがズラリと揃う国には違いないなりよ。

もちろん、日本もイチロー外野手(マリナーズ)や松井秀喜外野手(ヤンキース)といった面々が代表として出場するのは確実。本当の意味でのドリームチームで世界に挑戦することができるなりね。野球の国際化は、昨年の球界再編の中でも議論されてきた重要なテーマ。新たな魅力を創出するという意味でも、「ワールド・ベースボール・クラシック」はぜひ成功して欲しいものなり。

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