NBAプレーオフ、準決勝進出8チーム出揃う。

2005/05/09 02:59 Written by コジマ

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先月29日から開幕した米プロバスケットボール協会(NBA)のプレーオフ。4戦先勝で勝ち上がる1回戦で、東カンファレンスのインディアナ・ペイサーズと西カンファレンスのダラス・マーベリックスが準決勝進出を決め、8強が出揃ったのだ。マーベリックスはホームで2連敗したあと逆転しており(NBAはホームゲームが非常に有利)、これは史上3チーム目の快挙だとか。

1回戦の結果は以下の通り(カッコ内は勝数)。

東カンファレンス
 マイアミ・ヒート(4)―ニュージャージー・ネッツ(0)
 デトロイト・ピストンズ(4)―フィラデルフィア・76ers(1)
 インディアナ・ペイサーズ(4)―ボルトン・セルティックス(3)
 ワシントン・ウィザーズ(4)―シカゴ・ブルズ(2)

西カンファレンス
 フェニックス・サンズ(4)―メンフィス・グリズリーズ(0)
 サンアントニオ・スパーズ(4)―デンバー・ナゲッツ(1)
 シアトル・スーパーソニックス(4)―サクラメント・キングス(1)
 ダラス・マーベリックス(4)―ヒューストン・ロケッツ(3)

ヒートとサンズがカンファレンス1位の実力を見せつけ、無敗で突破したのだ。ぼくが応援するネッツは、ジェイソン・キッド選手とビンス・カーター選手が奮闘したものの、ケガをしているシャキール・オニール選手をカバーしてあり余るドウェイン・ウエイド選手の活躍で、ヒートになすすべもなくやられちゃったのだ。シャック選手に笑われてるし……。一方、サンズもジョー・ジョンソン選手らの突出した能力+総合力で、グリズリーズをまったく寄せ付けなかったのだ。

昨シーズンの王者・ピストンズは、得点王のアレン・アイバーソン選手を擁する76ersに苦戦しながらも、結局4勝1敗で突破。7年ぶりにプレーオフ進出を果たしたシアトル・スパーソニックスも、4勝1敗で準決勝進出を決めたのだ。

そして、プレーオフ1回戦で最高だったのが、同じく7年ぶりにプレーオフに進出したシカゴ・ブルズとワシントン・ウィザーズの試合なのだ。NBAを知ったのがマイケル・ジョーダン、デニス・ロッドマン、スコッティー・ピッペンの各選手らを擁するブルズ黄金期だったためどうしても注目してしまうのだけれど、17年間プレーオフで1勝もしていないウィザーズとこれほどすばらしい試合をするとは……。2勝2敗で迎えた第5戦、残り時間42秒まで108対98でウィザーズが勝っていたのだけれど、ここからブルズが猛反撃で同点に追いついたのだ。うーん、やはりこういった速い展開は、バスケの魅力のひとつなのだ。さて、この時点で残り5.2秒。ウィザーズがタイムアウトを取り、再開後、すぐに試合終了のブザーが鳴った。とともに、左サイド約5メートルから、ウィザーズのエース、ギルバート・アリナス選手がジャンプシュートを放ち、それが見事にゴールネットを揺らしたのだ。劇的な“ブザービーター”による勝利で勢いに乗ったウィザーズは、次の試合もアリナス選手の活躍で残り33秒で逆転勝ちし、2連敗のあとの4連勝(史上10チーム目)で、23年ぶりのプレーオフ準決勝進出を決めたのだ。ちなみに、前回の1回戦突破はアリナス選手が生まれた年だとか。

ウィザーズの次の対戦相手はヒート。昨日、準決勝進出を決めたマーベリックスとペイサーズは、サンズ、ピストンズとそれぞれ対戦する。苦しんで勝ち上がったはいいけど、次の対戦相手は各チームとも強敵なのだ。準決勝は本日から。

余談だけど、優勝候補筆頭であるサンズの強さの秘密は、その強力な得点力や結束力だけでなく、「ファウルしないこと」なのだそう。たしかに1回戦のフリースローの数は、グリズリーズの68本に対してサンズは128本。この差は大きいのだ。

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