TBS系ドラマ「タイガー&ドラゴン」、慣れぬ落語に苦闘。

2005/05/01 15:48 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


「タイガー、タイガー、じれっタイガー」。と、いうことで、TBS系で絶賛放送中のドラマ「タイガー&ドラゴン」。宮藤官九郎脚本ということで1月に特番として放送された段から話題をさらっていた作品なりが、4月から放送されている連続ドラマ版も期待を裏切らない、オリジナリティ溢れるクドカンワールドが広がっているなりね。コ○助も今クールのドラマは一通りチェックしたなりが、「タイガー&ドラゴン」が一番楽しみなドラマなりよ。

「タイガー&ドラゴン」はこれまであまり連続ドラマでは扱われて来なかった落語が題材の作品。特番の「三枚起請」から始まって、連続ドラマ版ではこれまでの3回は「芝浜」「饅頭怖い」「茶の湯」、次回は「権助提灯」といった具合に、有名な落語を毎回取り上げているなりね。1時間という制約があるので最初から最後まで落語を見せてくれるわけでは無いなりが、話のキモの部分がどのような内容なのかをサラリと見せ、その落語の内容を現代に置き換えてドラマが進行する、といった体裁なり。この落語部分と現代劇部分の融合が実に見事。「クドカンは天才なんだなぁ」と思わずにはいられないなりね。

そんな「タイガー&ドラゴン」では、出演者が高座に上がって落語を披露するシーンが必ず登場するなりが、慣れない落語の世界に皆、四苦八苦しているようなりよ。主演の長瀬智也は毎回必ず高座のシーンがあるなりが、「落語は確かに難しい。でも、型にはまった落語だと、冒険心豊かな虎児のキャラクターに合わない。だから、自由に自分の心でつかんだものを落語にぶつけてきた」と、破天荒なキャラクターに合わせた、自分なりの落語を作る努力をしてきたというなり。

また、落語の「名人」で長瀬智也の師匠役の西田敏行も「落語家はたった一人で、ドラマでいう舞台装置と大道具、小道具、役者、演出家を兼ね備えなければならない。どん兵衛役をやって、落語家のすごさに敬服した」と、落語の奥深さと難しさを改めて痛感させられたようなりよ。大ベテランにして、以前から落語が大好きだったという西田敏行をもってしても、落語を披露するのは難しいことだったなりね。

出演者の中には落語家の春風亭昇太が名を連ねて所作などの指南役を務めているので、基本的には落語好きな人が見ても違和感なく見ることができるのではないかと。一応、一話完結というスタイルながら、特番から話が続いている部分があるので途中から見るのはオススメできないなりが、これまでの放送を見逃してしまった人は、ぜひレンタルビデオなどでチェックして下さいませ。このドラマはすごい。数々の名作を生み出してきた宮藤官九郎の作品の中でも、秀逸な出来だと思うなり。コ○助は絶対DVD-BOX買いそうなりよ……。来週も放送が楽しみなり。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.