駅の中のデパ地下、エキュート大宮はパン激戦区。

2005/04/29 19:27 Written by

このエントリーをはてなブックマークに追加


 忘れたころにやってくる。そんな言葉が当てはまっているのはどうなんだ?と自問自答しているエアロプレインです。今日のさいたま市は完全な夏日。玄関も開けっ放しで涼をとっております。

 さて、そんなさいたま市の大宮駅にオープンしたのが、JR東日本の「エキナカ」という新構想に基づいたショッピングモール、「エキュート大宮(ecute大宮)」です。改札内にまるでデパ地下ができたかのように錯覚するこのスペース、今回は常設されているパンのお店についてレポートしたいと思います。なんせこのエキュート大宮、常設パン屋さんだけで4店舗+パン取り扱いスーパー1店舗の5店舗、イベントショップによっては全部で7店舗ものパン屋が競合する「超激戦区」なのです。

 常設パン屋の中でもっとも注目されているのは、以前に記事にもなった「PAUL」です。フランスから空輸された材料を元に、日本ではあまり見られないハード系のパンを取り揃えています。個人的なオススメはクラミック・シュクレ・レザン。バターと小麦の風味にレーズンがアクセントとなっていて、紅茶やコーヒーと合う、ほど良い甘さ。隣で試食していた女子高生も「うまい」を連発していました。

 そのPAULとちょうど背中合わせになっているのが、「アナナス・ラ・パナデリーア」。ヨーロッパで金賞受賞したパンを冷凍生地の状態で輸入し、店舗で焼いて出すスタイルの店です。あまり名前を見かけないのは、直営店を持たず、高級ホテルやレストランにパンを提供しているから。つまり、一流店に認められたパンなのです。そんなパナデリーアが初の直営店を出したのがこの店となるわけです。基本的には前述のPAULと対照的な、セミハード〜ソフト系のパンが中心。PAULとのクロワッサン対決は非常に注目されています。背中合わせの店どちらもクロワッサンがうりで、しかも性格が異なるというのは非常に面白いので、みなさんにもチャレンジしてもらいたいところ。
このパナデリーアでオススメなのが、メイプルナッツペストリー。香ばしく焼きあがったナッツ入りペストリーの中には、ほのかに甘いメイプルシロップがたっぷり。これも紅茶やコーヒーとの相性が抜群です。特に「焼きたて」表示が付いている時には、サクサクさ加減もアップして食べるだけで幸せになります。

 そんなPAULとパナデリーアの脇に展開しているのが、ベーグル専門店のBAGEL&BAGELです。店舗の中に焼成機を持っているため、その時その時で様々な焼きたてベーグルが楽しめます。低カロリーだったり、冷凍保存が利くというのもうれしいところ。22時ごろに通りかかることが多いのですが、そんな時間でも手に持てないくらいの焼きたてアツアツがあったりして、なかなか嬉しいお店なのです。個人的オススメはブルーベリーとカカオ&ホワイトチョコ。どちらも風味がたまりません。

 上記3店舗と少しだけ距離を置いて展開しているのが、神戸屋レストランが運営する、「Kobeya Stazzo」です。店内にイートインスペースを設け、焼きたてパンや出来立てサンドイッチを提供していて、つねに美味しそうな香りがただよいます。店頭ではほとんどの時間で焼きたてパンの試食(しかも一片がでかい)を実施しており、忙しい時にはこれだけでもいいんじゃないかと思わせるほど。個人的にはカレーパンがオススメ。

 最期の1店は、関西発・高級スーパーの雄、イカリスーパーです。基本的には総合スーパーですが、もともとパン屋さんであったらしく自社製品のパンにも自信があるとか。残念ながら未食です。

 このように、エキュート内ではそれぞれ個性を持ったパン屋さんがしのぎを削っています。まさにパン好きにとってはたまらないスペースではないでしょうか。六本木や銀座でパンを楽しむのもいいけれど、たまには大宮駅の改札内で楽しんでみてはいかがでしょう?各時間帯にどのお店も焼きたてが必ず1つはあるみたい?です。

 ちなみに、エキュート大宮は南側改札内にありますので、間違えて改札から出てしまったり、北側改札へ出てしまったりしないように注意してみてください。また、携帯の電波状況があまりよろしくないので、事前に集合場所は決めておいたほうがいいでしょう。パン以外にも話題のスイーツやうどん、チャーハンの店などもオススメです!


TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.