投手の二段モーション、プロ野球でも来季から禁止へ。

2005/04/27 15:58 Written by コ○助

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投球の動作に入ったあと、一度動きがストップしたような状態になり、再び動作をスタートさせる二段モーション。野球規則には「打者への投球に関連する動作を起こしたならば中途で止めたり、変更したりしないで、その投球を完了しなければならない」と記載されており、明確に禁止されている投球動作なりよ。でも、横浜の三浦大輔投手や楽天の岩隈久志投手、ヤクルトの石井弘寿投手など、日本のプロ野球には多くの二段モーション「風」投手が存在し、一線で活躍をしているのが現状なりね。

プロ野球で二段モーションが流行している理由は、相手の打者がタイミングを取りづらくなるほか、投手も投球に一定のリズムができるので、安定したピッチングができるという利点があるから。ある意味「幻惑投法」のようなモノなりが、実際に二段モーション「風」で活躍している投手も多いため、なかなか成績が上がらない投手が、二段モーションを試すケースもしばしば見られるなりね。ただ、野球規則で禁止されているように、一歩間違えればボークを取られかねない非常にグレーな投球動作なりよ。

事実、昨年のアテネオリンピックに日本代表として出場した三浦、岩隈、石井の3投手は、「国際ルール上ではボークを取られる」との理由で、実戦では二段モーションを封印。ほとんどセットポジションからの投球をしていたなりね。メジャーや韓国、台湾といった国では二段モーションは禁止されているため、日本だけが黙認する不自然な状況になっていたわけなり。ちなみに、日本でもアマチュア野球では厳しく禁止されているため、プロ野球でのみ黙認されてきたなりね。

とはいえ、野球も国際化を進めていく時代。プロ野球選手もオリンピックのみならず、今オフには日本、韓国、台湾、中国の各国リーグ優勝チームが集う「アジアシリーズ2005」がスタートするなど、国際大会が増えていくため、当然他国との歩調を合わせて国際ルールに近づけていかなければならないなりよね。プロ野球の実行委員会でも二段モーションに関してはたびたび議題に上がっていたなりが、26日に行われた会議の席で、来季から禁止を徹底することが確認されたようなりよ。

これまで二段モーション「風」の投球動作で好成績を上げてきた選手にとっては死活問題とも言えるなりが、ルールはルールなりからね。これまで黙認されてきたことのほうがおかしいわけだし。遅々としているものの、国際化に向けて今後も改革を推し進めていって欲しいものなり。

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