Adobe Systems、ライバルのMacromediaを34億ドルで買収。

2005/04/19 03:35 Written by コ○助

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デザイン関係の仕事をしている人にしてみれば、ある意味フジテレビとライブドアの和解よりも大きな、そして衝撃的な、業界地図を一変させるような買収劇のニュースが飛び込んで来たなり。「Photoshop」や「Illustrator」で知られるAdobeが、「Flash」や「Dreamweaver」で知られるMacromediaを約34億ドルで買収する契約を締結したというなりよ。出版や広告、WEBデザインなどの現場では、ほぼこの2社の製品が利用されているだけに、今回の買収によってデザイン関連のソフトはAdobeの独占状態となるなりね。

Adobeのブルース・チゼンCEOは今回の買収について「ユーザーはドキュメントや画像、オーディオ、ビデオといった各種のファイルを管理してアプリケーションやコンテンツを作成・管理するための統合ソフトウェアを求めている。AdobeとMacromediaの開発力やソフトウェアが統合されることで、PDFとFlashが相互に機能を補完しあうような、業界の標準となるプラットフォームが提供できる」と説明しているなり。デザインに強いAdobeと、Webに強いMacromedia。双方が合体すれば、これ以上ない補完ができるのは確かなりよね。
この買収報道を受けたネットの反応はさまざま。「デザイン分野でこれ以上ない強力なメーカーとなる」「PDFやFlashの使い勝手が向上する」と評価する声がある一方で、「DreamweaverやFireworksといったブランドがAdobeの製品に吸収される」ことを懸念する声も強いなりね。特にAdobeとMacromediaが直接競合してきたソフト(「Dreamweaver」と「GoLive」、「Fireworks」と「ImageReady」など)のどちらが存続するのかについて、先行きが心配という人が多いなりが、Adobe「が」Macromedia「を」買収したので、強いのはAdobeのほう。ゆえに、最終的にはAdobeブランドへ移行させるのが基本線のようなりよ。

コ○助も「GoLive」と「Dreamweaver」を両方使ってみた上で、インターフェースの好みから「Dreamweaver」を利用しているなりが、これが「GoLive」に吸収されてしまうのは使い勝手がガラッと変わってしまうので、正直困ってしまうなり。現時点では今年後半発売予定の次期「Macromedia Studio MX」に関しては、Macromediaの製品ブランドのまま発売されることが決定事項のようなので、どうしても「Dreamweaver」や「Fireworks」、「Flash」を使い続けたいという人は、次期「Macromedia Studio MX」の購入は必須となりそうなり。

Adobeのソフトも、Macromediaのソフトも、両方使っていると確かに「あぁ、2つが合体すれば便利なのに」と感じる部分がこれまでたくさんあったなりよ。今回の買収劇がシナジー効果を生んで、足りない部分をうまく補完し合い、素晴らしい製品が登場することを切に願うなりね。

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