「ニュースプラス1」(日本テレビ)、「スーパーニュース」(フジテレビ)、「Jチャンネル」(テレビ朝日)と、東京では17時台から各局がニュース番組を放送しているなりが、この春からはTBSも17時台の再放送枠を撤廃。18時台に放送されていた「ニュースの森」の枠と合体させ、同番組を引き継ぐかたちで「イブニング5」をスタートさせたなりよ。夕方のニュースで視聴率的に苦戦を強いられていたTBSも、17時台のニュースに本格参戦したなりね。
各局とも夕方のニュースには注力しているため、視聴率の奪い合いの様相を呈しているなりが、そんな状況の中でも独自の道を突き進むのがテレビ東京なり。一応、17時台には「速ホゥ!」という25分のニュース番組を放送しているなりが、中身はあっさりとしたもので、他局に比べると力の入れ具合が非常にライトな感じを受けるなりよ。この時間帯の主力は、あくまでもニュースではなくバラエティ。そんな姿勢を鮮明に打ち出した番組が今春からスタートしているのをご存知なりか?
その番組は、吉本興業の一線で活躍するタレントが毎日出演している「
ぶちぬき」というお笑い番組。今年3月までは月〜金曜日までの帯で、お笑い芸人とグラビアタレントが日替わりで出演する「
シブスタ」という番組を放送していたなりが、「出演者が日替わりのお笑い番組」というコンセプトをそのままに、番組の内容や出演者をガラリと変えてスタートしたのが「ぶちぬき」なりよ。
とりあえず「ぶちぬき」にどのようなお笑い芸人が出演しているのかをまとめておくと。
月 ガレッジセール、安めぐみ、浜田翔子
火 ココリコ、鈴木なお、鈴木あきえ
水 雨上がり決死隊、小倉優子、大網亜矢乃
木 極楽とんぼ、森下千里、奥谷侑加
金 ロンドンブーツ1号2号、安田美沙子、夏川純
結構豪華な顔触れなりよね。女性タレントも安めぐみ、小倉優子、森下千里、安田美沙子と、なかなか良い陣容だと思うなり。ただ、これだけ強力な出演者を揃えていても、視聴率的にはやはり大苦戦のようで、放送第1週(4月4日〜8日)の平均視聴率は、目標として掲げている5%にはほど遠い1.7%だったなりね。各局のニュース番組に戦いを挑むには、まだ実力不足といった感じなりか。
読売新聞の記事には、ある他局の幹部から見た「ぶちぬき」評が出ているなりよ。「『各局の番組でそれぞれメーンを張っている人たちばかりで、キャスティングとしては素晴らしい』と絶賛する反面、『テーマとお笑い芸人たちとの関係がよく分からない。それに、生放送ならではの面白さもまだ表現できていないのでは』と厳しい指摘もする」。
出演者が揃っていても、それを生かすも殺すもすべては企画次第。「ぶちぬき」が17時台で地位を築くことができるかどうか。今後の「ぶちぬき」の成長を見守っていきたいと思うなり。