乗客の「着ぐるみ」を盗んだ空港係員、それを着用して仕事。

2005/04/11 11:40 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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日本では制服に代表されるように、仕事上の身だしなみには細かい決まりがあります。が、たとえばアメリカの会社は女性が身に着けるような事務服もなければ、あまり統一した制服も見かけません。看護婦さんも好き勝手にカラフルな白衣(?)を着ていたりしますし……。

さらにハロウィンやクリスマスになると、コスチュームで仕事にやってくるのも当たり前。昨年はスクールバスの運転手さんがピエロの姿になって登場し、怯えた娘がバスに乗ろうとしませんでした(笑)。

こんな風に仕事場で奇妙な格好をしても別にお咎めがないのですが、でも先日オーストラリアのシドニー空港で係員がしでかした事は、さすがに眉をひそめる行為でした。

デビッド・コックスさんは、広報などのマーケティング関連のお仕事をなさっている男性。ある日シドニー空港からメルボルンまで出張に出かけることになりました。その際、商売道具のラクダとワニのコスチュームを大きなかばんに詰め込んで、それをカンタス航空のカウンターでチェックインしたのです。

……なぜ、着ぐるみなのか?その辺はまあ彼のお仕事に絡んでいるということで、軽くスルーして納得しておくことにしましょう。とにかくこの荷物を預けて、出発ゲートで待っていたデビッドさん。ふと近くにいた子供が興奮気味に

「あ、あの男の人!ムースの頭かぶってる」

と叫んでいるのを耳にしたのです。そして彼が顔を上げて見ると、そこにはムースどころか、彼が先ほどチェックインしたばかりのラクダの着ぐるみを身につけ、ご機嫌に仕事を続ける係員の姿が……!

この係員がデビッドさんの荷物からコスチュームを盗み出したというだけでも驚きですが、さらにそれを罪悪感も抱かずその場で着用し、目立つ格好のまま仕事を続けていたというのですから、もう開いた口が塞がりませんね。

カンタス航空のゲオフ・ディクソン氏によると、今回の件は社内でも重要事項として調査をするとのこと。同社のイメージを汚す行為として、今回の従業員の行いは厳粛に処分すると約束したそうです。

でも、どうせならもう片方のワニのコスチュームも誰かに着て欲しかった(笑)。

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