亡き夫を花火で夜空に打ち上げ。

2005/04/04 12:56 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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どんどん多様化する葬儀の方法。最近はお墓に埋葬されること自体にこだわらない人も増えているようですね。

例えば故人の遺灰を小型カプセルに入れ、ロケットで宇宙に打ち上げる「宇宙葬」。数年前からアメリカの「スペース・サービス社」の手により実施されており、メディアでも話題になったのでご存知の方も多いかと思います。日本でもこのサービスを代行する業者が数社あるそうで、利用者も増えているとか。

この葬儀のお値段は、日本円で1回100万円ほど。安いと感じるか、高いと感じるかはそれぞれでしょうが、もしウォール真木のように「死んだらお星さまになりたいけど、その費用が100万円ってのは無駄遣いかなぁ」と考える方もいるかもしれません(笑)。そんな場合は、ちょっとした特報があります。

なんとイギリスでは、花火を用いた新種の葬儀を提供する業者があるんだとか。遺灰を特大花火に混ぜ込み、それを夜空に打ち上げて、故人の最後を派手に飾るという……。宇宙までは届かないけれど、自分の最後を家族や友人たちが空を見上げて見送ってくれる。

パッとゴージャスに咲いて、その瞬間闇に消えてゆく花火。ちょっとしたロマンではございませんか。

実際に亡くなったご主人へのはなむけにと、このサービスを利用したのはオリーヴ・クックさん、76才。今年2月に帰らぬ人となったロナルドさん(享年83才)のために、何か良いアイデアはないかと考えていました。そんな時に行きついたのがとある葬儀業者。彼らは1,500ポンド(日本円で約30万円)で遺灰入り花火を18個用意したのだそうです。

こうして姿を変えたロナウドさんのなきがら。ある晩、同氏が生前散歩を楽しんでいた公園で打ち上げが行われました。親族や知人らの見上げる中、夜空を見事に飾ったそうです。

物静かでシンプルな生活を楽しんだというオリーヴさんのご主人だそうですが、最後ぐらいはこんなアイデアを、皆を見下ろしつつエンジョイしたかもしれませんね。

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