ソフトバンク系の投資会社がフジテレビの筆頭株主に。

2005/03/24 18:07 Written by コ○助

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ソフトバンクグループが電撃参戦! ということで、ライブドアからの「本丸防衛」を至上命題に抱えるフジテレビが選択したのは、ソフトバンクグループを陣営に引き込むことだったなりね。プロ野球の新規参入に続いて、ライブドアの行く手を阻むのはやはり同じ土俵のIT企業ということになりそうなり。

24日18時現在判明している事実をまとめておくと、フジテレビはニッポン放送とソフトバンク系の投資会社であるソフトバンク・インベストメントは、ベンチャー企業の発掘・育成を目的とするベンチャーキャピタルファンド「SBIビービー・メディア投資事業有限責任組合」を共同出資で設立。この設立に合わせて、3社の相互協力関係強化を目的に、ニッポン放送が保有するフジテレビ株式の発行済株式の13.88%を株券消費貸借によりソフトバンク・インベストメントが借り受けることで合意し、この結果ソフトバンク・インベストメントはフジテレビの発行済株式の14.67%を保有する、フジテレビの筆頭株主となるなりね。

ソフトバンク・インベストメントの北尾吉孝CEOの記者会見から、コメントをいくつか抜粋しておくなり。

「放送の世界、コンテンツの世界を取り込むような、それをブロードバンド関連事業と結びつけるような世界。こういう領域に投資するファンドを200〜300億円規模でやろう、と。フジテレビ、ニッポン放送に相談させてもらった」
「(ライブドアについては)他人の家に土足のままであがって『仲良くしようや』というようにテレビを見ていると映ります」
「孫さんとは話をしていない。公表をする段になって孫さんに電話をしたが、不在のためまだ連絡をできていない。孫さんとケンカをしているわけではない」
「筆頭株主になったからといって、役員を送る考えはない」

☆ソフトバンク・インベストメントとは。
・ベンチャー企業向けの投資会社として1999年(平成11年)に設立。
・傘下にイー・トレード証券など。
・北尾吉孝CEOは慶応大学経済学部とイギリスのケンブリッジ大学を卒業。野村証券の部長からソフトバンクに転じ、一時は孫正義氏に次ぐソフトバンクグループのNo.2と呼ばれた人物。

☆今日発売の週刊新潮に「『ホリエモン退治!』に乗り出すソフトバンク「孫正義」という記事。
まるでソフトバンク・インベストメントの発表に合わせるかのように、今日発売の週刊新潮にこんな記事が載っていたなり。内容は主に「事情通」や「関係者」によるコメントから構成されているので話半分に読んでおく必要があるなりが、実際にソフトバンク・インベストメントの登場でフジテレビとソフトバンクグループの繋がりができたことで、次の一手としてソフトバンクグループが何らかのアクションをさらに起こす可能性が出てきたなりね。簡単に内容をまとめておくと。

・孫社長はライブドアに対してTOBを仕掛けることを検討している。
・孫社長の弟、孫泰蔵氏が会長を務め、大証ヘラクレス市場に上場したばかりのオンラインゲーム会社「ガンホー・オンライン・エンターテインメント」をTOB主体として使う可能性も。
・ライブドアがソフトバンクのTOBを防衛するには新株予約権の発行しかないが、それではニッポン放送と同じパターンに陥るだけ。

すでにソフトバンクグループを状況打開の「ホワイトナイト」と報道しているところもあるなりが、今後どんな動きを見せるのか注目しておく必要があるなりね。

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