トム・クルーズ、プロデュース作品に中田秀夫監督を抜擢。

2005/03/22 16:15 Written by コ○助

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ハリウッドデビュー作の「ザ・リング2」が先週末の全米興行収入で初登場1位を記録。「THE JUON/呪怨」の清水崇監督に続く日本人2人目の「全米1位」という快挙を成し遂げた中田秀夫監督なりが、早くもハリウッドからは次回作以降のオファーが殺到しているなりよ。その中には日本で小説、ドラマ、舞台、映画といずれも話題となった「OUT」のハリウッドリメイク版なども含まれているなりが、今度はトム・クルーズがリメイク権を獲得したことが大きく報じられた香港・タイ合作映画「the EYE」のハリウッドリメイク版の監督を務めることが決定したなりね。

「the EYE」はタイや香港だけでなく、韓国、シンガポール、そしてイギリスなどでヒットを記録し、日本でも2003年に公開され話題となったホラー作品。タイの16歳になる盲目の少女が、角膜移植手術をした一週間後に自殺してしまったという実際にあった事件をヒントに、角膜移植後に「死者の姿」が見えるようになってしまった少女を描いた作品なりね。トム・クルーズはこの作品の謎やストーリー展開に惚れ込み、自らがプロデューサーとしてリメイクすることを即決したというほど入れ込んでいる作品なり。

中田監督は1961年岡山県生まれの43歳。東京大学在学中に蓮實重彦助教授(当時)に出会ったことで映画の世界に目覚め、卒業後の1985年ににっかつ撮影所に入社。助監督などを務めながらキャリアを積み、1995年に「女優霊」で映画監督デビュー。以降、ホラー映画を中心に作品を撮り続けているなりが、中田監督の公式ページによると「監督としての節目には必ずホラーにぶつかり、宿命的なものを感じる」ため、ホラー映画を製作することが多いようなりよ。手塚治虫の原作を映画化した「ガラスの脳」のようなファンタジーちっくな作品もあるなりが、個人的にはほかの作品のようなキレが感じられない内容だったなりね。やはりホラー映画でこそ、中田監督が活きるのかな、と。

そんな中田監督は「ザ・リング2」のあとも、ハリウッドでメガホンを執る作品が目白押し。これまでの作品と共に、今後どのような作品を監督するのかをまとめておくと。

1995年 女優霊(柳ユーレイ、白島靖代ほか)
1997年 暗殺の街 極道捜査線(仲村トオル、寺田農ほか)
1998年 リング(松嶋菜々子、真田広之、中谷美紀ほか)
1998年 ジョセフ・ロージー 四つの名を持つ男
1999年 リング2(中谷美紀、小日向文世ほか)
1999年 ガラスの脳(後藤理沙、小原裕貴ほか)
2000年 カオス(萩原聖人、中谷美紀ほか)
2001年 ラストシーン(西島秀俊、麻生久美子、若村麻由美ほか)
2001年 仄暗い水の底から(黒木瞳、小日向文世ほか)
2001年 サディスティック&マゾヒスティック
2005年 ザ・リング2(ナオミ・ワッツほか)
未 定 エンティティー/零体 リメイク版
未 定 Out リメイク版
未 定 the EYE リメイク版
未 定 女優霊 リメイク版

参 考 カオス リメイク版(ロバート・デ・ニーロがリメイク権を獲得)
参 考 ダーク・ウォーター(「仄暗い水の底から」のリメイク版。「モーターサイクル・ダイアリーズ」のウォルター・サレスが監督を務め、主演はジェニファー・コネリー。全米で7月公開予定)

現在判明しているだけで、今後中田監督が自らハリウッドで製作に乗り出す作品は4本。ほかに日本で中田監督が製作した作品のハリウッドリメイク版が2本あるなりね。日本でも高い評価を得ていた中田監督なりが、「ザ・リング2」の成功と今後も注目作が続くことを考えれば、もう「世界のナカタ」と呼ばれる日もそう遠くは無さそうなりか。

コ○助は大学生の頃にオールナイトで「女優霊」を観たときには心底ゾッとさせられ、中田監督はタダ者では無いと思ったものなりが、まさか10年後に世界的な映画監督になっているとは想像もできなかったなりねぇ。ジャパニーズホラーブームの波が上手い具合に到来したという運もあるなりが、その運を実績に変えるのは中田監督の力なりからね。やはり凄い人には違いないなり。

日本では6月に公開される「ザ・リング2」ともども、今後の中田監督のハリウッドでの活躍に期待したいなりね。

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