昨年10月のアプリ版、今年3月にWEB版の携帯電話用フルブラウザ「jigブラウザ」を発表。以来各所で高い評価を受けながら大きな注目を集め、Narinari.comでも何度か話題にしているなりが、このブラウザを開発しているjig.jpの福野泰介社長のインタビュー記事がCNETに掲載されているなり。jig.jp設立の経緯から「jigブラウザ」の現状、そして今後について語った、なかなか濃い内容の記事なので、少し見ておくことにするなりね。
「(BREW版jigブラウザの開発は)EZwebサイトの利用を圧迫する可能性があるという理由で許可が下りなかった」
「jigブラウザWEBはユーザーに(操作性や機能などを)妥協して使ってもらう必要があるので、その分料金を安くしている」
「現在の携帯電話ユーザーにとって、主役はメール、コミュニケーションであってウェブではない。PCの世界と携帯電話の世界の大きなギャップを埋める仕組みにjigブラウザがなりうると考えている」
「PCは自宅や会社、インターネットカフェなどに置いてあるもの。そういう意味では、携帯電話を普段親機として操作し、携帯電話でできないことをPCでやるという環境ができるといい」
福野社長の考えとしては、現在はパソコンが自宅や職場などに置かれた「メインマシン」、携帯電話は出先で補助的に使う「サブマシン」という状況なりが、これを逆転させ、携帯電話のサブとしてパソコンを使うような世界を作りたいようなりよ。確かに、かつてはメールといえばパソコンだったものが、ほんの数年で携帯電話に取って代わられたことを考えれば、インターネットの閲覧も数年後には携帯電話がメインになるというのも、当然考え得る話なりよね。
また、「jigブラウザ」のようなソフト面からのアプローチだけでなく、携帯電話の各キャリアが今年からPDAと一体型のスマートフォンの投入を検討しているというニュースがチラホラと出てきているし、ハードの面でも携帯電話がさらに進化を遂げることによって、「パソコンでなければならない」という必然性が希薄化していくのは間違いなさそうなりね。福野社長が思い描く世界は、案外そう遠くない将来に待ち構えているかもしれないなり。
そうそう、ちょっと話がズレるなりが。先日、友だちと街を歩いているときに、ビルの大型ビジョンに映し出された安室奈美恵の姿を見て、「あれ、安室奈美恵って何歳だっけ?」という話になったなりよ。漠然と「まだ若い」「20歳くらいで結婚したはず」という情報を互いに持っていたものの、正確な年齢は分からず。何だか気持ち悪い……と思っていたときに登場したのが「jigブラウザ」を搭載した携帯電話だったなり。ササッとGoogleを呼び出して「安室奈美恵」「プロフィール」と打ち込んでやれば、アッという間に「1977年9月20日生まれ 27歳」という情報を手に入れられたなりね。
大した情報ではなくとも、この「いつでもどこでもGoogleで検索できる」という安心感は、やはり一度覚えてしまうと手放せなくなってしまうなりよ。かなり病的な「Google依存症」のような気もしたなりが、「jigブラウザ」様々と思った瞬間だったなりね(笑)。登録しておけば、なにかと便利な「jigブラウザ」。パケット定額制のユーザーの人はぜひ導入を検討してみて下さいなり。