Appleのフィル・シラー上級副社長「iPodはさらに進化する」。

2005/03/16 20:40 Written by コ○助

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「iPod」ファミリーの成功によって顧客層を拡大することに成功、過去にないほどのブランド力を発揮しているAppleなりが、現在来日しているフィル・シラー上級副社長が「iPod」を含めた今後のAppleの戦略についていろいろと語っているなりよ。スティーブ・ジョブズ会長兼CEOに次ぐAppleのナンバー2とも言えるシラー氏だけに、その発言には重みがあるなりが、「iPod」の今後の展開はもちろん、音楽配信サービス「iTunes Music Store」やMac本体の製品展開などについても触れているなりね。

「この1年は、iPodの成功が、チームをさらに強固なものにした」
「これまでのように、Macユーザーを対象にしたビジネスではなく、Windowsユーザーや、PCを持っていないような、女性や子供も対象にするなど、より多くの顧客にリーチするように意識が変わってきた」
「(iTunes Music Storeは)いまの段階では、今年末までの間には日本でのサービスが開始できるということしか言えない」
「iPodも次のステップに向けて進化を遂げているが、いま進行している動きは、今年中に、なんらかの成果としてお見せすることができると思う」
「いまは、Macintoshが生まれて以来、過去最高ともいえるプロダクトが提供されている。これ以上いいものはないというところまできている」

なかなか内容の詰まった話なりが、今後の展開という意味で気になるのは「iTunes Music Store」と「iPod」について触れている部分。「iTunes Music Store」は具体的な開始時期については相変わらず明言していないものの、年内のサービスインがほぼ確実だということ。それと「iPod」は進化の「成果」を今年中に投入するということ。世界中を席巻するAppleのデジタルミュージックのインフラが国内でも整備されることで、日本におけるAppleブランドもさらに力を付けていくことになりそうなりね。

ちなみに、ASCII24にもシラー氏がAppleの今後の展開について語っている記事が掲載されているなりが、少し内容が異なるので、こちらも少し見ておくと。

「世界の人口の半分は女性なので、女性と男性両方に向けた何かを作ることが大切だ」
「携帯電話とポータブルミュージックプレーヤーが競合し、多くの楽曲が携帯電話に入ったからといってポータブルデバイスが不要になるかというとそうではないだろう」

他社からも携帯音楽プレーヤーが続々と登場し、この分野の競争は激しさを増すばかり。携帯電話の音楽再生機能も標準機能として提供されるようになってきているため、「iPod」の優位性がいつまでも続かないと分析する人もいるなりが、現在王者として君臨しているAppleはなにやら余裕の構えなりよ。国内で音楽配信サービスが本格化する今年、そして一般に普及するであろう来年あたりは携帯音楽プレーヤーの市場がさらに拡大していくことになるなりが、どのように勢力図が変わっていくのか楽しみなりね。

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