JRA最多勝記録保持者の岡部幸雄騎手が現役引退へ。

2005/03/09 20:07 Written by コ○助

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ここ何年かずっと「らしさ」を失っていたのでそろそろかな、という気はしていたなりが、残念ながら長年日本の競馬界をけん引してきた岡部騎手が現役引退を決意したようなりよ。「名手」と呼ばれた岡部騎手も56歳。今年はまだ3勝しか挙げておらず(リーディングトップの武豊騎手は55勝)、体力的な衰えが無いとは決して言い切れない状態だっただけに、引退もやむを得ないという感じはするなりね。

岡部騎手は1967年に騎手デビュー。その年は15勝にとどまったものの翌1968年に54勝を挙げて頭角を現し、脂の乗ってきた1987年からは8年連続の関東リーディング1位という快挙を成し遂げ、「岡部が騎乗するとオッズが下がる」という状態が何年も続いていたなりよね。コ○助は基本的にはガチガチの本命馬の馬券は買わないなりが、単勝のオッズが2.0倍を切っていて、かつ岡部騎手が騎乗していた場合には半ば諦め気分で馬券を買っていたことも多かったなりよ(笑)。全盛期の岡部騎手には、それくらいの安定感、安心感があったなりね。

そんな岡部騎手を振り返るときに触れないわけにいかないのが、7冠馬(皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念、天皇賞・春、ジャパンカップ、有馬記念)のシンボリルドルフ。コ○助は世代的にリアルタイムにシンボリルドルフのレースを見たことがあるわけでは無いなりが、東京競馬場の競馬博物館内にあるメモリアルホールでレースのビデオを見て、その強さに鳥肌が立ったことをよく覚えているなりよ。

でも、個人的には生涯2度だけ負けたレースのうちのひとつ、1985年の天皇賞・秋が好きなりね。大外からすっ飛んできたギャロップダイナに交わされて負けてしまった「最強馬」シンボリルドルフ。あのレースが鳥肌というよりも寒気を感じたレースだったなり。まあそんなレースもあったなりが、当時は岡部騎手とシンボリルドルフのコンビは「最強」と誰もが疑いの目を持たず、事実、岡部騎手はこの馬との出会いをきっかけに飛躍的に騎乗依頼が増えたとも言われているなりね。

実際にリアルタイムに見ていた馬だと、いまだに自分の中では五指に入る思い出深い馬、ビワハヤヒデとのコンビが印象に残っているなり。デビュー戦から騎乗していた岸滋彦騎手も決して悪い騎手では無かったなりが、朝日杯3歳ステークス、共同通信杯4歳ステークスとなんとも煮え切らないレースをしていたことにファンも不満を募らせていたタイミングで岡部騎手に主戦が交代。以降、皐月賞、日本ダービーと2着に敗れてしまったものの、その年の秋からは本格化し、歴史に名を残す名馬になったなりよね。もうあれも10年以上前の話。あの頃の岡部騎手とビワハヤヒデのコンビはまさに鉄板中の鉄板だったのをよく覚えているなりよ。よく知人が「ビワハヤヒデ以外の馬から馬券を購入する勇気がない」と話していたなりが、ほんと、そんな感じだったなりね。

騎手歴38年というだけあって、これまでコンビを組んでいた馬との想い出を振り返ったらキリがないなりよ(笑)。バンブーメモリー、ヤエノムテキ、レオダーバン、トウカイテイオー、ジェニュイン、バブルガムフェロー、タイキブリザード、タイキシャトルなどなど。これだけの名馬とコンビを組み、成績を残してきた岡部騎手。本当に長年の現役生活、お疲れさまでしたなり。記者会見は10日に行われる予定。今後の身の振り方、引退についての心境などについて語ると思われるので、ぜひ注目を。

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