アメリカのスーパーの冷蔵品セクション。バターや牛乳、チーズや卵といった商品の横に陳列されている、紙で出来ているらしい筒状のモノがあるのですが、見かけることはあっても普段はあまり気にも止めずにおりました。
ところである日、友人の家でご馳走になった焼き立てのブレッド・スティックは驚きの美味しさ。パリッとしていて、中身は熱々のホカホカで……。絶対コレは手作りだと思って聞いてみると、なんと買ってきたものだと言うではありませんか。買ってきたのに焼きたて!?と2度ビックリしている私に友人がニッコリと微笑んで見せてくれたのは、そう、あの「紙筒」だったのです!
なんとコレ、正体は中身を開けてオーブンで焼くだけのパン生地でした。知らなかったぁ〜。
Pillsbury(ピルズブリー)社というところが販売している商品で、二次発酵の手間も要らないというお手軽さがウリ。本当に超短時間で、出来るのです。友人宅で頂いたブレッド・スティックの他にも、ディナー・ロール(小型のロールパン)やフレンチ・バゲット、クロワッサンなどいろいろな種類があるようです。早速ウォール真木も、スーパーで買ってみることにしました。
パッケージの外側に書いてある説明書の通りに、オーブンを華氏375度(摂氏190度)まで温めます。待っている間、冷蔵庫から筒状パッケージをひとつ取り出し、キュッと両手でひねるとポンッと軽快な音がしてフカフカの生地が飛び出しました。今回はディナー・ロールを作りましたが、中身を取り出してみるとすでに小分けに分かれています。それをオーブンシートの上に並べてそのまま焼くこと15〜19分ほど。本当にふっくらとしたパンが焼きあがりました。
ホカホカ、美味しい!ずぼらなウォール真木でも、子供達に焼きたてパンが作ってあげられ、株も上がるってモノです!
このピルズブリー社、パンの他にも
パイ・クラスト、
可愛らしい模様のクッキーといった生地も手がけています。さらにシュガーレスや低脂肪の商品も多いので、カロリーの気になる人(=ワタクシ)にも嬉しいっ。
ところでこの筒入りパン生地、日本でも以前同じようなものが売られていたそうです。日本にいる友人や家族、さらにインターネットを情報源にして調べてみたところ、どうやらそれは「本日開店パン屋さん」という名の商品で、旭フーズ株式会社(現
ジェイティフーズ株式会社)が販売していたモノだったとか。しかし10年ほど前に市場から姿が消えてしまったらしいのですが、こんなに便利で美味しいもの、なんでもう売っていないんだろう……。
みなさんの中で「本日開店パン屋さん」がまだ売られているかどうか、ご存知の方、またPillsburyのパン生地に類似する商品を日本で見たことのある方、何か情報がありましたら、ぜひ教えてくださいませ。