FOMAのサービスがスタートした頃、まだ世の中の携帯電話が小型・軽量化に向かって技術開発競争が進められていた時期だったこともあって、FOMA端末の大きさ、重さがとかく槍玉に挙がっていたことがあったなりよね。最近はどこのキャリアの端末も高機能化にともなって大型化してきているので、大きさや重さに関して批判が出ることはあまり無くなってきたなりが、当時のFOMAに対する目はなかなか厳しいものがあったように思うなり。まあ現在のFOMAも大きいのは大きいなりが(笑)。
ただ、最近はうるさくなくなってきたとはいえ、小さく、軽い端末に対するニーズがあるのは確か。NTTドコモとしてもそういったラインアップを拡張し、幅広い選択肢を用意しようと機能を絞って小型化が容易になった「700iシリーズ」を投入したわけなりが、「700iシリーズ」として発表された4機種の中で最も軽いのはもちろん、FOMA全体でも最も軽い端末として登場したのがパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P700i」なりね。この端末の開発思想などについて開発陣に聞いたインタビュー記事がインプレスに出ていたなり。
「FOMAで最軽量となるコンパクトさ、薄型ボディという点に一番注力しました」
「カタログサイズ(高×幅×厚)上、P901iと同じ大きさなのですが、実際に手にとっていただけるとジャケットがない分、P700iの軽さが際だってよくわかると思います」
「(開発していた時期には)『FOMAは大きい』というイメージがありましたので、P901iとP700iで、当社のブランドイメージとしてコンパクトさを伝えたかったのです」
「液晶ディスプレイを小型化したり、機能を削ったりすればコンパクトなボディを実現できるかもしれませんが、サイズを重視しながらも、現状の携帯電話としての基本的なスペックを盛り込むという点がこだわった所です」
「P700i」は最近のパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の端末とは違ってカスタムジャケット(着せかえ)には対応していないなりが、これもコンパクトさを優先させて開発したため。その代わり、というわけでは無いなりが、端末表面の加工にこだわり、触り心地の良い端末に仕上げているなりね。コ○助も実機を触ってみたなりが、特にピンクの端末に彫り込まれた花びらのレリーフがなかなか良かったなりよ。ほかの携帯電話端末にはなかなか無い、細かい仕事だなぁ、という印象を受けたなり。
小型で軽量なだけでなく、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の端末なのでソフトウェア面の作り込みはバッチリ。「700iシリーズ」はFOMAの廉価版なので「901iシリーズ」に比べれば機能的には劣るため購入に踏み切れない人もいるかもしれないなりが、それほどエンターテインメントな機能を使わないのであれば、「700iシリーズ」は十分に使いやすい端末になっているのではないかと。店頭に並ぶのは3月11日。まずは実際に触れてみて、感触を確かめてみて下さいませ。